レビュー一覧

個人的には山田やすえには幸せになって欲しかったと思いましたが結局悲劇的に終わってしまって読んでいてやるせない気持ちになりました。

初めて読んだのは中学生の時で、感動したのを覚えています。中学時代の恩師もこの話は良かったといっていました。高度成長期頃の話だと思います。道路にまだリヤカーを引く人がいた時代です。

古い漫画ですが誰のせいでもない子どもの貧困ということで現代でもありうるお話ですね。ヒロインの子は十分優しいと思います。汚いと思ったり嫉妬したり…小学生なら、いや大人でもあるでしょう。そういう自分を見つめ直して反省したり涙したり良い子だと思います。それより松谷くんのほうが鼻につきましたね。

戦争が無くても飢える人がいるというのは胸に迫る言葉でした。ぜひ今の子どもたちにも読んでほしいです。

子供のもつ純粋さ、純心さ、残虐さ、少女時代特有の両面併せ持つ心ですね。

ベルばらのような華やかな漫画を描かれた池田理代子さんですがこのような作品もあるんですね。雑誌掲載時に読みましたが何十年経った今も所々表情やセリフなど詳細に覚えています。

懐かしくてレンタルしました子供のころに読んだ時にも、大人になった今も、心にささる内容です福祉について　戦争について　考えさせられます

当時の貧困に喘ぐ少女と周りのクラスメートの心中をリアリティを持ちつつシビアに描いていて、色々と考えさせられました。

悲しいですね…『優しさ』ってなんでしょうか？どんなに相手を思ってした行動でも迷惑がられてしまえば、ただのお節介になってしまうし、そもそも『相手の気持ちを理解する』という事程難しい事ってないのではないでしょうか？問うた事を口で答えた言葉が果たして本音かどうか判らないから。自分自身でも本当の気持ちに気付けないこともあるでしょう。やすえは涼子の気持ちに気付いていたと思います。ただ、今迄されてきたであろう仕打ち等から心が開けなかった、自由の身ではない為に人との接し方が解らなかった…それだけ…。

凄い古い絵ですけど何だか重い内容で読んで良かったと思える作品でした。今はこんな貧乏な人いないよねと思いつつ。