レビュー一覧

読んでいて、なんでこんなに次から次に大変な事が・・と作者さんの辛さに想いをめぐらせました。お母さんご本人よりお父さんの方が手がかかる・・子供のようなお父さんを支え続けてきたお母さんはどれほど大変だっただろうか、よく耐えてこられたと思います。作者さんも、怒り悲しみが爆発しそうになりながらも、家族だから、情があるから見捨てられない・・頑張って頑張って仕事、介護されている姿が痛いほど伝わってきます。

作者さんの『親の介護はじまりました』も以前読みました。お父さんが本当に厄介でビックリ＆怒りを感じました。でもこういう老夫婦よくいますよね〜。作者さんのお母様には幸せな最期を迎えてほしいです。

お母さんの転院先で出会った認知症専門カウンセラーの方が「毎日2時間話をしたらトシ子さんが食事を摂れるようになった」という話、筆者は聞いてどう考えたのだろう。本当であれば自分がすべきことだと後悔しなかったのだろうか。筆者がしたことは、面倒見る人が居ないから何とか置いてくれる病院を探さなきゃ。誰かお願いしますよ。お母さんの面倒見てよ。ということだけ。正に他力本願。描き切れない事情もあるのかも知れない。しかし筆者に訴えたくなってしまう。お母さんのことを漫画に描く時間が必要だからお母さんのお世話をする時間が作れないってことですか？近くに暮らして、でなければ自分で運転して会いに行くようにしてお母さんと毎日1時間でも話が出来たら状況はかなり違ったのではないですか？

ひたすら邪魔しかしない、自分本意な父親にうんざりしてしまいました。介護とは全員が協力し合わなければどうにもならないのだと思いました。

介護の大変さがとてもよく伝わってきます。現実的に何が大変なのかがイメージ出来ました。ご主人が協力的で素晴らしいですね。介護の邪魔ばかりされるお父様についてはもうほんとうに作者様と一緒に「く◯ジジイ！」と怒ってしまいそうになりました(^^;)

忙しい仕事を持ちながら、親の勝手と介護に振り回されている作者の2人。私自身、30代半ばころから、離れている親が歳をとっていく現実をリアルに感じるようになり、本の中で描かれていることが本当に他人事ではなく、ページをめくる手が止まりませんでした。でも暗くなりそうな場面も、可愛らしい絵と、基本的に前向きな2人の性格から、落ち込むことなく読み進められます。キレイ事だけじゃない本音、辛さの中の幸せなエピソードは心を打つものがあり、やっぱり経験者ならでは説得力だなあと思いました。お役立ち情報も豊富ですし、一読をお勧め。すごく面白かったです！

リアルな介護のたいへんさ。家族が認知症になると、本当にツラくてたいへんだということが描かれていて勉強になりました。家族だけでできることには限界があるし、介護をする側の人たちの生活や健康が脅かされる現実。もっと、いろんな人たちに知ってほしいと思いました。この作品を多くの人に読んでほしいです。

関わる病院の職員、先生、ケアマネージャー・ヘルパーさん・施設職員等、その人のスキルによってこんなに状況が変わるのかと、とりあえず親の介護には金がいる！と言うことだけは間違いないなーと思ったり、親にお金の管理をさせていては大変なことになるとゾッとしました。父親と言う問題児がいるので身につまされました。

こういうリアルな作品は本当に読み答えありますね。私も今正に当事者になるところなので、大変参考になりました。旦那さんとても協力的で偉い！それにしても本当に厄介なお父さん。

これから来るであろう介護に向けてすごくタメになりました。色々と考えていきたいと思います。