原作者は違いますが2作続けての吸血鬼ものですね。原作は『暗闇のヴィーナス』とセットで"Brides of the Night”(邦題『光と闇のウエディング 』)の題で出版されています。話の方ですが、前半に「なりそこない」なんて原作にないキャラが出てきた時はどうなるかと思いましたが、基本ストーリーは一応原作通り進んでいます。前半でのヒロインとヒロイン妹のエピソードの語りは良かったし、ヒロインの妹に対する贖罪意識も原作以上に強調されていて印象的だったのですが、その割に後半ジョナサンから聞かされた妹の話に対する反応が原作に比べて随分薄いのは何だかアンバランスで気になりました。あと終盤の闘いもコミック版の描き方だと何でヒロインがあんなことになったのかが解り辛かったです。あそこは原作通り杖の力を受けると吸血鬼の体から力がなくなって無防備になる設定で良かったし、それならヒロインがかばう展開になるのも解るのですが。
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羽生シオン先生が好きで、サンプル読んで先が気になって買いましたが、絵もキラキラ感が少なく、話もハーレクインというよりはファンタジーで、星3にいたしました。