レビュー一覧

経済破綻後、治安が悪化しテロ犯罪の危険に晒されている近未来日本が舞台。と言っても特別ハイテクであったり特殊設定があったりではないので、普通にテロ対策警察組織のバディものとして楽しめます。（近未来なのに張り込みにはペットボトル必須とか… 掌に収まる携帯トイレとかまだ開発されてないのね）攻めは元自衛官でゲイの大駕、受けは元捜査一課の琉己。共に幼い頃に家族（両親、母親）を痛ましい事件によって亡くしています。そんな中、上の命令を聞かずワンマンプレーの多い大駕に、このままではチームを外されると説得を試みる琉己ですが自分と寝るなら話を聞いてやると言われてます。そこで怒るでも悩むでもなくアッサリと了承する琉己が何とも漢です。そして「後で着るのだから床に脱ぎ捨てて汚れるのはイヤだなあ」と野獣と化している（？）大駕の前でシャツをきちんと畳んで枕元に置く！コレがツボにハマりました（笑）こういう小さなエピソードで琉己の“生真面目、優等生、芯が強い、天然な漢らしさ”なんていうのが伝わってくるので上手いなあ…と感じます。2人はその後、お互いの家族の殺害に関わっていたであろうテロ組織を相手にしていくのですが、肝心のそこの部分が呆気なくてちょっと残念。琉己の母親を惨殺した犯人もかなり最初の方に想像出来ますし、すわ大駕が裏切っていたのかというハラハラするであろうシーンも短すぎ。2人の仕事である捜査自体も元ハッカーの同僚が逐一情報を提供してくれてイマイチ二人の敏腕ぶりが伝わってこない…という事でいささか物足りなかったです。小山田あみさんのイラスト、表紙のお顔は「んー」でしたがいつもながら麗しく眼福でした。

バディもの。考え方や操作の違いがハッキリしていて、バディなのにお互いのやり方を一歩も譲らず、ヒリヒリした2人の関係が良いです。ヒリヒリしていたはずの2人の関係がガラッと変わる瞬間があって、そこがまた良いですね。

テンポ良く進む内容に爽快感と二人が共に味わった理不尽な親の死を理解しあい距離が近くなってからが恋愛も含んできて甘口になり良かったです。

なんかBLでなくともいいのではというお話が多い中二人ともしっかり大人の男で良かったです。

面白かった。完璧に対等な受けと攻めがかっこよかったです。大好きな作者さんで、たくさん読んでますが、これはかなり気に入って繰り返し読んでます。

作家さん買いです。近未来の設定ということですが、普通に特殊な警察裏組織モノとして楽しめました。そして受が真っ直ぐで女々しくなくて、ちょっと天然気味なのも良い！攻もワイルドでカッコイイです。あみ先生の挿絵効果もあり、ニヤニヤ楽しめました。

爆弾処理班が捜査の現場に出てくるなんてあんまり現実的じゃない。

元刑事の美人受けはくそ真面目なんだけど天然で、ノンケのはずが、自分の気持ちに素直に、屈折した一匹狼の攻めに惚れちゃいます。いいな〜。そういう素直なところに攻めもほ惚れちゃうんでしょう。対テロ活動のストーリーも波瀾万丈でテンション高く、面白かった。

受けのキャラが、ちゃんと周りというか全体が見えているし仕事の技術をもっているところがよかった。この二人の関係に理不尽さがなくちゃんと絆を深め合っているところがいい。二人の会話の展開も面白い。