レビュー一覧

今度は波佐見焼！そうきたか！と言いつつ、すぐに物語に吸い込まれました……。うつわのデザインもかわいいし、登場人物みんな、キャラが立ってる！楽しみです。

9巻、どんなに待ち望んだか。よかった、、、、本当によかった。泣いたーーー！！すてきな2人、心が洗われました。誠実さがなにより最強だと教えてくれるマンガです。

二人の純情っぷり、中学生かよ!って突っ込んでしまった(笑)

この作者さんは芯となるテーマを決めて掘り下げる作品が上手ですね。坂道のアポロンと月影ベイベがとても良かったのでこちらも読んでみました。先にあげた2作品ほどは夢中になれなかったのですが、テーマは興味深いです。ただ、主人公の描く柄があまり素敵に思えませんでした。一番初めに彼の白い器を持った時に浮かび上がったスノードロップの柄がファンシーショップのお皿みたいで、白のままの方がいいと思ってしまいました。表紙のサクソニーっぽい青い柄は好きだけど、よくある柄だしなぁ。漫画家さんであって、陶芸家でもデザイナーでもないので仕方ないですが、作品のメインテーマで、主人公が絵付けにかなり思い入れがあるようなので、そこは大事なところだと思いました。

トラウマを抱えた影のある登場人物、地方都市特有の空気の中で葛藤しながら成長していく…『坂道のアポロン』では巧くハマっていた構図です。『坂道〜』は時代性がスパイスになり魅力的な物語が紡ぎ出されていましたが、『月影ベイベ』では重苦しさの方が強くなっていました。で、今作はどうかな？と。…まだ1巻を読んだだけですが…残念ながら重苦しさやチグハグさの方が気になってしまい、読み進める気になりませんでした。波佐見焼の魅力は存分に伝わってくるだけに、（個人的に）共感出来ない龍生のキャラが残念です。

一気に続けて読みました。焼き物の事もそうなんだ・・って、出てくる人物すべてが、無くてはならないキャラで仕事に恋にワクワク止まらず！早く次が待ち遠しいです。

作者さん買です!さっぱりとした中に深い味わいがあり、続きが早く読みたいです!!

えーー、全然納得いかない。なんだこの展開というか青子ちゃんの選択。月影ベイベもアポロンも好きで読んできたけど、この作品は主人公になんとなく感じてた違和感がここにきてはっきりしたように思います。共感できず継続して読むか迷ってきました。

トラウマ持ちのふたりが徐々に気持ちを育んでいく様が丁寧に描かれていて、ソワソワドキドキしてしまう。陶磁器の出来上がっていく工程も丁寧に描かれていて、ふたりが作る陶器が欲しくなってしまうぐらい。一朝一夕には仕上がらない陶器とふたりの心がリンクしている感じ。まだまだじっくりゆっくり時間をかけて焼き上がっていくんだろうな〜ふたりとも「これはできない、やらない、興味がない」とはっきりと頑に意思表示するけれど、ちょっとしたことがきっかけで頑な心が解けていく。人はなかなか変われないと言わせながら、気づき変わっていくふたりを温かく見守っていきたい…ジェットコースター展開の恋愛ドラマに食傷気味だったので、この焦ったくてこそばゆい展開が最高に美味しいです。青子の元カレ熊平にはドン引きでしたが、困ったちゃんはいても極悪人はいないので、これも作者のお人柄なのかもしれません。群像劇としても秀逸です。

絵はシンプルで読みやすい。主人公の性格が好きじゃない。最初、相手男性に興味がないとか言っといて、興味出るのが早すぎ。そもそも男に興味がない設定の恋愛物女性主人公ってどうなの？って思う。興味が出るのわかってて読むのってつまらない。