レビュー一覧

あんまり具体的なことは書きたくないです。簡単に済ませたいので露骨な例え話をすると、松任谷由実を見出した方が彼女のセンシティヴさを「年中生理の女の子みたい」と言っていたのを思い出しました。自分の心の静かな海に浸ったヒロインのお話です。

基本はお互い一匹狼的な所が有るのに仲良くなると二人で居るのが自然と馴染む心地好い関係性が良かったです。しかしこのままだらだらと長く続けるには内容が薄くメリハリが無いから残念です。

ふたりの女の子の心情を丁寧に描き出した作品である。心情描写をファンタジックな絵にして見開きで描き出すという、コミックの特徴を生かした処方を用いて表現しているところがとても効果的である。ストーリー展開も悪くはないがとにかく絵で読ませる作品である。

思春期の少女達の気まぐれと思い込みと一途さが描かれている。

学生時代の限られていて、不透明だけどその実自由で、箱庭的な幸せを思い出しました。読後感が素敵な漫画だと思います。

何だろう、すごく日本的？邦画や古典を読んだ時のような気分。行間の空気感。言葉にならない感情をどうにか描こうとしている。垂れ流される単純明快な映像に慣れた頭には良い刺激になる。こういう繊細さをたまには摂取するべきだ。

独特の世界観を表現できる作家さんです。物語の中心の女の子2人とそのクラスメイト達の日々の出来事による心の変化を丁寧に描いています。2人の心情に的を絞った方が物語の進行は早いのでは？とも思いますがこの2人は自分にもお互いにも閉鎖的なので、話に膨らみを持たせる為にもその方がいいかも知れません。

とにかく絵が綺麗！まだまだ百合展開ではないけれど、お互いの立ち位置とか思春期の心の動きとかが繊細に描写されていて、今後の展開が楽しみです！