レビュー一覧

作者買いです。主人公が、すごく素直なのと、日常がすてき。もちろんエロもあり、この作者の描く世界はとっても暖かく、いつも癒されます。

ナツ之えだまめさんの作品との出会いは「うなじまで7秒」から始まったので、アート系のお話なのは正直ツボにはまりました。人間国宝のおじいちゃんの気持ちもいい塩梅だったし、盗作じゃないのに盗作になっちゃった…と云うのもかなりポイントです。実際、そういう感性が研ぎ澄まされた人って本当に居ますし、そういうツボを心得て、それをテーマに作品を作っている所が凄いなっていつも思います。色々な葛藤を作品の中に散りばめているけど、甘酸っぱい気持ちや、諦めたくない…けど諦めたい…と云う振り子のような葛藤などをいつも上手に文面にしているので、人の心を揺さぶる作品を書いているよなぁって思っています。

美術販売会社の社長X木目象嵌細工アーティスト（“象眼“よりもここは“象嵌“の字を使いたい）　タイトルからスパダリ攻めが純粋素直なかわい子ちゃんをドロドロに溺愛する話かと思いきや、受けの拓未がイケメン社長の御影のことを「おじさん」呼ばわりしたり、ポンポン口ごたえしたりと結構気が強いのが良かったです。また御影もアーティストである拓未を「金づる」「金の卵」呼ばわりしアーティストは稼いでなんぼ的な拝金主義っぽい発言を繰り返していますが、その中には自分が得ることの出来なかった圧倒的な才能の持ち主らに、長く健康的に自分のペースで活動を続けて欲しいという確固たる想いが秘められていて、世話焼きおとんの面も含めて良いキャラでした。油絵とか彫刻でなく木目象嵌っていうのもナイス。欲を言えば「拓未を支える居場所を作るために弁護士になった」とまで言ってた当て馬のヒロにもうちょっと絡んで欲しかったかな。（聴力に障害がある彼にとって、言葉を交わさないでも通じ合える能力を持つ拓未は、それが恋愛感情じゃなかったとしても特別な存在だったのですよね）あとブナの原生林に行って、拓未が本来の自分を取り戻すというシーンは素敵でしたが、その晩温泉宿で気持ちを確かめあいコトに至る時にごく当たり前のようにゴムが現れ「御影さん、そこまで計画して準備してたのかよ？」とちょっぴり引きました… ここは「ごめん、何も用意してないけどいいか？」の方が萌えたかも。というか大人の独身男性だったら、そういう相手がいなくても普通に常備してるもんなの？

ほんわか王道物！おじさんは小松くんが大好き。小松くんはおじさんが大好き。へにょっとして生活力皆無の小松くん。他人がイメージした物を受け取ってしまう小松くん。木と木目象眼をこよなく愛する小松くん。そんな小松くんと一緒にいる事が何よりの幸せななおじさん。軽妙な会話と小松くんの素直なセリフが心地良いです。ラブなシーンは少しだけですが楽しい作品です。

文句なし！に、素敵なお話でした！！ぜひぜひお読みくださいね。大好きになっちゃった同士の同居ラブです。この2人、このまま一緒に暮らしていくんだろうな。

すごく好きです。割烹着とか原生林とか、BLそのものがファンタジーですけど地に足のついたものが登場するのがいいです。芸術と、ちゃんと暮らすことを乖離させない御影さんの考え方がとても好きだなと思いました。

すごく面白かったです。実はタイトルで少し敬遠してた部分があったのてすが、評価を見て購入。二人が想い合うのも早いし、受けの能力も一般的てはないのに、文章の組み立て方なのでしょうか、ちゃんと説得力があり、必然的て自然な話の流れになってます。迷ってる方はぜひ！

もう、素敵でした！いつもながらこの表題からこの中身になるなんて、誰が思うでしょうか？この方の作品がとても好きなので取り合えずえいと購入、今現在ほわほわと夢見心地で漂っています。小松くん、かわゆい〜おじさんかわいい〜小松じいと御影母が出てきてなおのこと、この二人は最強です。素敵なお話をありがとうございました。

いくらでもひねくれそうな設定なんですが、主人公たちが言い方はアレだけどえらく単純で素直なんで、読んでいて気持ちはいいです。ちょっと当て馬くんがあっさりし過ぎたかなという感じはしますけどね。

アートから急に就職する感覚がズレてるなー。やっぱりアーティスト。