レビュー一覧

シャルルペローの【長靴をはいた猫】で一時、夢中になった澁澤龍彦氏の翻訳した本サドの【悪徳の栄え】を小説で読んだことがありますが、想像力がついていかない描写に最後まで読めませんでした。想像力と知識を備えておらずただ悍ましいと感じただけ。ところが、その難しい表現のサドの小説をここまで読みやすく、分かりやすく描かれているのには感動しました。このコミックによってサドがこんなにも純粋な乙女と青年を書けることも知りました。続きがとても気になります。【恋の罪】は読んだことがないので、どうかエルネスティナの身に最後に降りかかるのがハッピーエンドであるように・・・と願って次の巻を楽しみにしています。

全巻読了しました。気の毒で美しい若い二人以外は醜く悲しい人間ばかり。性描写が非常に多く、女性の尊厳があまりにも軽視されていてとても不愉快ですが、漫画の作者の力量がすごいのでしょう、ミュージカルでも観ているような世界観に、怖いもの見たさのような感覚で、全巻購入してしまいました。時代背景や階級制度もよく伝わります。でもエンディングにはまったく納得はいかず、読後は胸クソが悪くなりました。漫画作品としての完成度はとても高いと思いますが、ハッピーエンドが好きな方にはおすすめしません。

続きが待ち遠しい。伯爵は普通の人間には理解できない類の、純粋な悪意の存在を示している。恐ろしい人だと思う。こんな人に見込まれたら逃げきれない。

思いけど面白かったです！わかってたけどハピエンではないですね。好きなキャラが次々に死んでいくので落ち込みました…

なんと深い作品でしょう。一人の精神異常者が地位と金と暇を与えるとこんなふうになるのだと思ってしまう内容でした。誰もがアンハッピーな結果に後味の悪さだけが残る作品でした。でも、引き込まれて、一気に読んでしまいました。

無料中に1巻だけ読了。大変な力作なんだろうとは思うんですが、退廃的かつ背徳的なストーリーに絵柄が合っていないような…？エルネスティナもそれほど魅力的な女性には見えないし、伯爵も会計係もイケメンには見えない。性描写が多いわりにエロさが感じられず、淫靡で官能的な雰囲気もなく…。そのへんのTLやBLの方がよっぽどエロい。原作はもっと耽美趣味的なのでは？なんだかとても読みにくくて疲れてしまい、1巻でやめました。

ひどい話でした。人物の描きわけがうまいので、外国の人でもわかりやすかったです。

タイトルに引かれ読み始めてからサドの物語である事に気がつきました。原作は読んだことが無いので、どこまでが忠実でどんなところに手が加えられているのか分からないけど、すごく読み応えがあり、読む手が止まらなかった。伯爵の狂気的な愛？の形はある意味純粋なんだろうとも思えるけど受け入れがたい。

サドの原作小説などは読んだことがありませんが、ヒロインと恋仲の青年ヘルマンが、オクスチエンヌ伯爵の恐ろしく残酷な状況に追い込まれていく、ヒロインも恋人を目の前で残酷な方法で、失ってしまつたりと、ストーリーが進んでいるので、１巻2巻に続き3巻が待たれます。

原作は読んだことないので原作通りか少し加筆されているのかわかりませんが、怒涛の展開で面白かったです！続きが気になりすぎます…