レビュー一覧

泣きました。浄化系BLってなんだよと思いつつ、作者さんの他の作品が良かったので購入しましたが大当たりでした。3人とありますが3P要素はありません。涼は「必要とされたい」という思いが強く、彼氏からのDVを受け入れています。新発田は、暴力的だった父親のように自分もなるのではないかと恐れている、とても優しい人です。笹口は……是非読んで確かめてください。彼の心が癒されたと思うシーンがあるのですが、そこでも泣きました。3人それぞれの心を深く描写していて、とても良かったです。強いて言えば、二人のその後をもっと読みたかったですね。

泣けるとの評価が多いのが疑問でした。一番のキモは編集者。自分がサディストである事を正当化して抗えない依存体質の受けをいいように利用していただけに思います。一方、暴力の遺伝子が自分の中にもあるのではと怯える作家、サディストである愛人の要求に応える事でしか自分の存在価値を見出せない受け。この2人はまともで優しい人間です。もともと浄化なんて必要ない。本当に愛してくれる人間が現れれば幸せになれるってだけのこと。サディストの編集者だけが、自己中心的な考え。彼は最後まで浄化もされてない。と思った。妻の妊娠でボロ雑巾のように依存体質の受けを捨てるけど、2人の前から完全に消えて欲しい。それだけ。

ＤＶ被害者ってすっごく複雑なんですよね。じゃあ逃げればいいじゃんってわけにもいかない。ヒューマンドラマって感じです。私の中でＢＬじたいがファンタジーなのでこういったテーマも生々しくなく読めました(*´ω`*) 加虐性癖、血縁者にＤＶ加害者、ネグレクト被害者。三者三様に当人的幸せに向かっていけるような終わり方で良かったと思います。どこかでほころびが出そうですがそこまで書くと闇闇〜になってしまうのでここで終わって良かったかな(*´ω`*) どうも気に食わんのが笹口やけど( *｀ω´) 世間的には一番幸せで。でも絶対ほころびが出るね、彼は。

好みが分かれる作品だと思います。メインは3人。それぞれのコンプレックス(トラウマ)により、3人のストーリーが展開されます。3人ではありますが、3Pはありません。しかし、暴力だったりリスカだったりもあるので、そういう描写が苦手な方は気をつけてください。最後はもちろん浄化されハピエン。謳い文句は正しかったけれど、言葉での説明は少ないので、さらっと読むだけではうまく理解できかねるかも。

心情を読み取るのが少し難しかったけど、いい方向に進めていてよかった、幸せになれるといいな。

ＤＶモノです。主要登場人物全員が重い過去を背負っています。最終的にはほぼハッピーエンドなんですが、おそらく今後の道のりも穏やかなものではなく、事あるごとにフラッシュバックがあるんだろうな、と想像させられます。

1話のラストがぞくっとしてすごく良かったです。DVなので読み手を選ぶお話かと思いますが…。痛い系は好きですが、笹口さんに愛や執着心がなく、ただ単純に暴力がふるいたいだけなのが残念です。

全然関係ないとも言えないけど作者様絶対新潟出身。

主役のふたりはハッピーエンド（まだまだ色々ありそうだけど）。でも編集者の彼はこの後どうなるんだろう…

恋人にDVしている、父親がＤＶ加害者、ネグレクト被害者で３人の心情が深く表現されていました。それぞれが幸せに向かっていけるような終わり方で良かったです。