レビュー一覧

怖い漫画です。回収騒ぎになった例のシーン見たさに3巻を買いました。結果最後まで一気に買ってしまいました。主人公は滅茶苦茶、理解不能と言う人が大半だと思います。しかし私にはこの人に根っこの所では共感してしまいます。好きなようにしたいけど好かれたい、誰よりも誰からも好かれたいけど自分勝手にやりたい。そういった感情を煮詰めて倫理？なにそれ？な性格にしたらこんな感じなんじゃないかと。最後に、こんな性格になった原因の父親がすっかり普通の人になっていて、ある意味突き放すようなセリフを吐くのがリアリティがあって好きです。悪役がいつのまにか凡人になっていて、決着を付ける事すらさせてくれない。悪人を成敗した！みたいなカタルシスは全くなく、主人公は置いてけぼり。なんだかんだで自身で決着をつけるのですが、そういったモヤモヤを良かったと思えるか、ハッキリしないなと思うかによって評価が変わりそうな作品です。判決だとかは漫画だよなーと思う所もありましたが、私は心に残る作品でした。

回収騒ぎになった人肉クッキングも収録された完全版。九十年代末は世紀末という時代性か、他のヤング誌に全然太刀打ち出来ない焦りからか、本作の他にも殺し屋一とか、限界ギリギリのグロ表現をヤングサンデー全体が突っ走っていたような気がします。さて本作の評価ですが、それで面白くなるならともかく、タイトル通りひたすら読者の気分をマイナスにさせるような描写が続きます。唐突に入ってきた回収回以外にも、いじめ描写や権力者に肉体で取り入っては破滅させる、極めつけは女子生徒殺害など、とにかく不快描写のオンパレードです。怖いもの見たさな趣味がなければ、悪いこと言わないので読まない方がいいです。

主人公が実家に帰った時の父親の態度が不自然というか…彼女が子供の時に酷い暴力を与えていたのが、なんか穏やかなまともな人になってる…このような人が自分の子供を叱る時って、頬っぺた叩いたり、一回くらい殴るなら分かる。虐待をするかな。主人公の行動が極端すぎる。パラノイアか、人格障害があるみたいです。虐待が原因でそうなった、のかもしれないけど。この漫画家さんが、これを20代前半で描いていたのは、すごいなと思った。

始めはコミカルな流れの、主人公の行動が面白かったのですが、段々怖くなっていき、読みづらくなりました。

すごい…衝撃的な作品でした。最初は世の中を生きづらいメンヘラ女性の話かと思いましたが、途中から完全にサイコパスへと変化しました。思考回路もやることなすことも全てが「マイナス」。惰性で最後まで読みましたが、罪を償う描写もあったし良かったなとは思います。あと中村が意外にしっかりしていてイイ奴だった。主人公が何の根回しもなく本音で話し合えたのは彼だけだったのかな。

単純に、面白いです。人には進めないけど(笑)山﨑先生にもっとこーゆー初期作品のような勢いのある暴走漫画描いて欲しい。。！唯一無二だと思ってます。

連載時にリアルタイムで読んでいました。当時は新聞でも大騒ぎになった例の話で凄い攻めてるなーという印象でした。いまではパラノイアやサイコパスの表現がある作品も多いですが、あの時代に主人公が変な言動や行動をここまでやるのはありませんでした。作品名「マイナス」の意味が単なるマイナス思考や狂人では言い表せないものであるのを理解したのは中盤以降でしたね。幼少期のトラウマから自分を守るためにセックスでも何でもやってしまう主人公は読者からすれば理解できずに何だこれ？ってなる人もいるんでしょうが、結構こんな女性はいるんじゃないかな。だから女性読者は嫌いな作品だと思います。逆に男性からすれば作者の別作品「シマシマ」は理解しにくい作品です。まあ、とにかく、「完全版」は色々考えながら読むべき作品です。

サンプルと解説を見て買ってみたのですが…５００円勿体無い！って思ってしまいました涙展開が…読むのが嫌になって、全然読みませんでした涙どうしてそうなるのか？意味が分からないままにどんどん進んでいくので、なんだか心地悪かったんです。

とっても　衝撃的でした。そして、ヒロインには　心療内科に行って欲しいです。

美人でも　心の傷は関係ないですものね。かわいそうな女性だなぁって思いました。読んでて　辛くなりました。