レビュー一覧

この作者の『さよならさよなら、またあした』を読み、良かったので、こちらも読んで見ました。ふたつの物語が入っていますが、180ページとは思えない密度があります。どちらも良かったです。『さよなら…』もそうでしたが、こちらの作品も、長いスパンで人間関係を描いていて、エピソードの切り取り方が上手いので、エピソードとエピソードの間に起きたであろうことも含めて、登場人物たちの関係の濃さや、それがひとりの人間に与えるインパクトの深さなどを体感できる感じです。『さよなら…』の方のレビューに「荒削りで、だからこそ力強い」と書いたのですが、荒削りというのは正しい言葉の選択ではない気がします。作風に勢いがありますね。

めちゃくちゃよかった!!作家さん天才なのでは？！ひとときの恋じゃない作品てなかなかないから嬉しいです!!

オススメです。絵もストーリーも大変素敵なのですが、何よりことばに心を持っていかれる感覚です。少し戻っては読み、戻っては読んでしまい、人の繊細さに触れることができます。

普段ガールズラブを読まないので詳しくないんですが、これは面白かった。多分同性とか異性とか関係なく若い頃の脆さみたいなのが詰まってるからなんだろうなと。ただただ強烈に眩しかった光を見てた儚さみたいな。

水彩画のような、淡くて繊細なお話だなとお思いました。

あまり読む機会がないGLですが、この作者さんのGL作品を　とても　理解しやすいです。

この先生のGLは　ほんとに　読みやすくって、そして、ドキドキして大好きです。

自分の足りない語彙では表現し難い、深い話。短編集に散りばめられた言葉と心情がただただ見事で、たった180ページとは思えない大作を読んだ気持ちになれる。同性を好きになる女の心情を知り尽くした感が、リアリティに満ちていて、現実と理想の狭間で苦悩している様がとにかく見事です。何度も読み返したくなる作品。買って良かった。

この作家さんの作品は初めて購入しましたが、私的には「アタリ」でした。1話目の刹那的な関係のストーリーは別離までがテンプレ。普通はここで終了ですが、まだまだ予想外の先がありました。他の作品にも後日談のような物語があります。これは好みの分かれる所ではあるでしょうが、私は無理なく受け入れられました。どの主人公も自分の内面に問いかけ、間違えながらも相手に向き合うようになる姿に心を打たれました。

購入してから何回も読み返ししてます絵も綺麗