レビュー一覧

じれったさの塊みたいなラブストーリーもどかしさ満載です

こんなコメディっぽい ハーレクインはじめて読んだ気がします。メソメソ泣くヒーロー最高です(笑)やっぱりお前か！という悪者もいます。親友のいう通り痴話喧嘩ですかね(笑)久々のヒットだなと思いました。

花津先生の作品では珍しくゴツいヒーローで驚きましたが、いつも以上に可愛いカップルでした。直球なヒーローと、華奢で純粋なヒロインが恋愛をとばして、スピード結婚から入って訪れた初めての危機。秘書がとてもいい仕事してました。ヒーローがメソメソしている度に、スパッと「それは思い違いです。」と言い切るところとか。ヒロインの肩を持った事をとがめられた時に「サラが好きだからです。」とはっきり答えるところとか、性格がいい上にセリフの一つ一つがテンポが良くて、読んでて気分がいいです。登場人物は皆よかったのですが、唯一、ヒロインの弁護士らしいシーンが全くなかったので★マイナス１ですが、全体的に安心して読める良い話です。

見た目に似合わず、メソメソ弱音を吐くヒーロー。彼の心情を思えば笑っちゃダメだと分かっていても、コメディに見えて何度か笑ってしまいました(苦笑)そしてそんな彼を正気に戻す秘書がものすごく優秀に見えました(笑)！ようやく問題が解決したと思った後に、もう一波乱あったのは驚きましたがヒロインが正しい判断をしてくれてホッとしました。離婚危機のお話でしたがハッピーエンドだったこともあってか、終わってみれば脇役の言う通り「痴話喧嘩」のお話だったような気もしました(笑)

なんだか気持ちが温かくなるような、優しいお話でした。一途な二人が可愛いし、ヘタレなヒーローも可愛い。秘書も友達も素敵なのも又良かった。

最後はハッピーエンドだけど、ヒロインが話し合いもしないで、イライラする。ヒーローは単純だけど、凄く優しい。ヒロインより秘書とくっついた方がいい。

先にスピンオフの「大富豪と罪深き純真」を読んでこちらのお話があると知り購入しました。どうも原作者のミランダ・リーはヒロインやヒロインに纏わる夫婦（両親等）の関係性がいびつなところから女性側が自信を無くしてしまっている、そんな共通項があります。妻が夫に支配される、自立できずに言葉や態度で暴力を行う夫に耐える妻。ヒーローがヘタレさんではあるけれどそうような夫でないのが救いでしょうか。

めんどくさいヒロインでした。話し合いもせず、家出して、思い込みが激しく自分の殻にとじこもるわ。わがままそうな絵でないけど、すっごいわがままですよね。そういうところもヒーローは愛しているのかな？悪い話じゃないけどいい話でもない。そんな感じでした。

ほのぼのとした甘いおバカップル＾＾；　私は続巻？の「大富豪と罪深き純真」の方を先に読んでしまって、結末が分かっていたので、先にこちらを読んだ方がよかったと後悔しましたが、２巻とも読んだ方が絶対楽しめます。

話としては痴話げんかというかヒーローが正統派のイケメンでないことを除けばハーレクイン王道のこじらせ展開で、後半のトラウマ告白とそのあとの仲直りセックス展開は人によって好みが割れそうですが私はいいと思いました。それから原作ではお互い相手の愛を信じられない、というお決まり展開だったのをコミック版はヒロインが自分が本当にヒーローを愛しているのかよく判らない、という展開に改変してあるのも良かったです。原作は"Marrying a Tycoon”シリーズの1作目です。今作でも出ていたクリーオと今作では１コマだけの出演だったバイロンが主人公の2作目『大富豪と罪深き純真 』も出来れば花津先生にコミック化してほしいです。あとバイロンの取引相手が主人公の３作目もいつか是非。