レビュー一覧

面白かった。話が進むにつれ、どんどん引き込まれます。

ホラー小説のコミカライズ作品。原作は未読ですが、ホラーよりもミステリーに近いと感じました。記憶を消す事は、善か悪か。読み終えた時に、一抹の切なさが残るお話でした。

凄く面白かったです。徐々にですが話しが進む程に記憶屋の存在が大きくなり噂では無く現実に居る様な感じがして来て一気に惹き付けられました。

大学生の主人公・遼一が、忘れたい記憶を消してくれるという都市伝説「記憶屋」を追う話。その理由は、幼馴染・真紀や思いを寄せる先輩・杏子が不自然に記憶を失くした様子を目の当たりにした事に加えある事に気付いたから＿。自身の記憶が消える事を望む人、他人の記憶が消える事を望む人、色んな事情があって面白いです。

説のコミカライズはセリフや地の文が長くなりがちな傾向があるので、原作を知らなくても「ああ小説のコミカライズだな」と気づく場合が多いのだが、このコミックはコマ割りやきれいで端正な絵柄のためか気づかなかった。ストーリー内容もしみじみと心に沁みるものがあり、ホラーの体裁をとっているが怖さやグロテスクなところがなくとてもいい。