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中学時代に片想いしていた先輩に、社会人となってから偶然再会… 初恋の相手が自分の住んでいるエリアに引っ越してきて、大雨の中電車に傘を置き忘れ、雨宿りで利用しているわけでもないコインランドリーに飛び込んでくるって、どんだけ偶然が重なってるんだよ？と思わないでもないですが、再会の舞台としてはユニークでした。主人公の吉富（PN）は小説家なのですが、先輩の上杉が家に来ると言えば、仕事を調節して時間を作るは「余ったものなのでどうぞ」と出すべく料理をせっせと作るわと健気。それに対して上杉は男前のスポーツマン、これまで順風満帆に生きてきました〜といういかにもリア充。「お前がもの欲しそうなのには気がついていたから抱いてやる」という手を出してきたいきさつや、散々押しかけて吉富を便利に使っておきながらあまり吉富の事を大切に扱ってない様子が感じられて（食費の代わりに何かしてくれたことってありましたっけ？焼酎とか貰い物を持ってきたりはしてたけど…）なんか自分勝手な俺様ぶりが鼻につきました。中学時代の地味な後輩のことなんて全く覚えてないっていうのは仕方ないけれど、ちょっとずつ吉富の事を可愛く感じてきたりという心の変化や「あの時、放送室でチャリの鍵を一生懸命探してくれたのってお前だったんだな」みたいなちょい甘ポイントがもうちょっと欲しかったです。極め付けは吉富と編集の高原の関係を勝手に誤解して「（お前を）見ず知らずの男と共有するなんてごめんだ」なんて、本当に吉富の事を好きになっていたんだったらそこは嫉妬メラメラでしょう。「遊び相手の男を探しているんだと思ってた」なんて、これまでの献身的な吉富を見てたらそんなタイプじゃないことくらいわかってやってくれ〜。（ところで内容紹介には“売りをやっていると誤解され“とありますが、そんなことは誰も言ってないですよね？）上杉の性格がイマイチ私の好みから外れていたので（初Hの時も自分が初めての相手だと喜びながらも「（痛いのは）もうちょっと我慢しろ。初めては女だって痛いもんだ」とか優しさが足りないよ…）無事CPとなれた後も、吉富が色々と我慢を強いられそうだなあと要らぬ心配をしてしまいました。

再会ものですが攻めは何も覚えていないので、初恋を忘れないで好きでいる受けとの温度差があり切ないです。作品紹介に「売り」という言葉が使われてましたが、SSまで完読してみて、その様に攻めはおもっていたのか？とちょっと納得がいかないので、星を１つ減らしました。エチシーンはラストに一回だけ。この作家さんのいつものパターンです。

初恋の人に再開し想いを振り返し再度恋をするお話です。中学生で交遊無ければほぼ覚えてないのは仕方ないですが、バイになってた先輩上杉のＳ気と尽くす受け古川のM気が今後の関係を想像出来ますね。

純情恋物語です。先輩が鬼畜みたいに誤解されそうですが、そんなことはありませんのでご心配なく。