レビュー一覧

人間の成長と良い部分も悪い部分も合わせて「生きる」ことを教えてくれるような作品だと思います。花は親だったのだなと感じたのと10年のワードと夢や目標にがむしゃらに猛進する王子の姿に「風立ちぬ」を連想させる気がします。きっと物語の核の部分が似ているのではと思いました。

最初から無期限で借りました。またいつか絶対に読み返すと思ったからです。読んでみたら、やっぱり読み返すなと思いました。この作者さんがデビューなさる前から、web漫画で拝読してました。人の心の機微と醜さを繊細に描き出しつつも、ふんわりと毛布でくるむようにして優しい本音を隠して、あとは自分で見つけろと言わんばかりの余韻を残す。まんまと心に残りました(笑)。この方が10年もかけて描かれた星の王子さまが、面白くない訳がありませんでした。

「星の王子様」でさえきちんと読んだことはないが、最初のシーンでもう切ない。感情を得ていく過程で出会いと別れがあるのだろう。

障害者の人や、ハンデのある人が仕事を探したり社会でやっていくのはとても大変なことなので、もう少し社会が変わっていってくれたらいいなと思いました。私も腕が曲げられなくなった時、変なものを見る目で見られるのは辛かったです、

童話的な始まりなんだけどその後の展開は身近な世界で地に足がついていて、そのギャップが面白いです。だけど残されたほうはどんなに寂しかっただろうと最後まで気がかりでした。あの終わりでよかったような切ないような。

読んだあと泣きそうになりました。すごく良かったです…が、ちょっとポイントが高いように感じました。