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レビュー一覧

総合評価
5点
1.0
(1)
5点 5 0
4点 4 0
3点 3 0
2点 2 0
1点 1 1

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2019-03-15
評価点
1
テオさん
Renta!で購入済み
※このレビューにネタバレが含まれています。 レビューを見る
『白衣の頂』とこの作品しか読んだことがないのですが私にはかなり合わない作家さんだと再確認しました。小説なのに人物の外見描写がほとんど無いので非常にキャラクター像がわかりにくい。主人公の瑞樹は眼鏡、167センチの細身色白、対するデザイナーの鳴神は長身で端正な顔…くらいしか表現されていません。「お前は無能だからいらない」という言葉が何度となく出てきてこれが瑞樹の「自分は誰にも必要とされていない独りぼっち」という自己否定のトラウマになっているのですが、これを言ったのは高校時代憧れていた陸上部のコーチ。そしてゲイであることに気付いて20歳で行きずりの男と初体験、その後27歳まで誰とも経験なし。コーチの言葉にいたく傷ついたのは理解出来ますが「生まれてこなければよかった」とさえ思うような長年の心の傷とするにはヘタレすぎ。コネ入社したD通風大会社で裏方仕事をしながら、いきなり花形部署のスーパースターにコピーライターとして抜擢された作品が「海」…ええ?!それってコピーなんですか?二作目が「影で光」… 一社員(鳴神)の自腹でウィーンへFクラスで出張して一流ホテルにはスタッフの分まで洋服や時計を山ほど準備…『白衣の頂』の医療現場もそうでしたが、まるでリアリティがない仕事ぶり。また所々につじつまが合わないところがあって思わず突っ込まずにはいられない。百貨店のコンペで、なぜか競合相手の海外企業が二週間前に鳴神のヘッドハンティング。そんなギリギリじゃなくなぜ会社が出そろった2か月前じゃない?それが「コンペ用の企画を送信しないと危害を加える」なんてヤクザまがいの脅迫になってるし(笑)鳴神はそれを警察に届けるでもなく身一つで相手方に乗り込むおバカさんだし会社のすぐ裏ではリムジン&スタンガンを使って誘拐騒ぎ。イタリアマフィア系の広告代理店か?落とした自分の携帯電話は拾わず離れたところに落ちていた鳴神の靴は拾う瑞樹。(その後鳴神の自宅で靴を脱がせますからノックダウン状態の鳴神を道路に置いて靴を取りに行ったんでしょう)そして出来上がったコピーが「ここは好きなものが、好きなだけある、好きな時間に、大好きな人と行ける、大好きな場所です」なんていう中学生が作ったような年間広告大賞にもひっかからないようなシロモノ…はあ。なんだかネガティブな事ばかり書いてすみません。もう立花さんの作品には触らないようにします…