レビュー一覧

激動の幕末が作者の個性的な解釈で楽しめます。昔、読んだことがあり、数十年ぶりに読みましたが１０代の頃読んだ時とは違う感動がありました。歳を重ねてから読んでも、時代が変わっても変わらぬ木原先生の作品の良さを実感しました。

新選組ファンにとっては賛否両論かもしれませんが、新選組ファンである僕にとってはとても素晴らしい一冊でした。時代考証がとか、突飛な展開に面食らう事もあるかもしれませんが、物語の根底に流れる彼らのいちずな強さ、その反面としての脆さを愛するファンにはたまらないものがあるでしょう終わり方が本当にいいんだ！

新選組を題材にした作品は山ほどありますが、明らかな史実はそのまま残しつつも、これは木原先生の新選組ですね。欲を言えば他の隊士ももっと登場させてほしかったです。

土方歳三がドジ様の初期作品にでてきたフィリップ系統で嬉しいです。土方歳三の恋がはかないです。

この時代の、いろんなお話がありますが、お話として読んで面白かったです。

懐かしい作品です。木原敏江さんが大好きでほほ前作紙媒体で持っていますが、天まであがれは初期作品なのですが新撰組をそれまでの歴史物というより、それぞれの人生をどう生きたかを少女漫画にしてくれた感じでしたが連載は一年もなかったから多少畳み込むようなラストだったと思います。経年によるタッチの激変もなく今でも丁寧に美しい作品を紡ぐ希少な作家さんです。

土方さんを兄のように慕っている沖田がチャーミングでした。土方さんも沖田を弟見たいに世話やいて二人の関係はブロマンスです。

摩利と新吾に登場した上品なおばあさまと土方さんの若い頃の話が読めました。沖田さんのお相手の女の子が性格とか好きになれませんでした。

新撰組の漫画の中でも一番好きな作品。クールな土方さんに一途に思いを寄せる容姫がたくましい。

表紙の最近の木原先生の絵とは違う中身の初期の絵が好きなので満足です。けなげなヒロインがかわいくて、読んでてほっこりしました。最後は二人は幸せなラストだなと思いました。