レビュー一覧

泣けました。自殺と誤解されて死んだ主人公が、その誤解を解く為に、猫の王国で騎士を目指すファンタジーです。主人公の幼馴染の為に誤解を解きたいと頑張る健気さと一生懸命さ、それを支える教官の真摯な対応と主人公に対する優しさ、そして垣間見える抱える苦悩。本来なら重いお話運びになりそうですが、猫の王国での修行なので、穏やかに物語は進みます。最後で心を鷲掴みにされるほど切なくて、悲しいけれどもハッピーエンドです。クールな攻め様が照れる仕草がとても可愛くてキュンキュンしました。できれば、後のふたりの甘々なのも読みたかった。

世界観は独特でとても面白いなと思いました。ただ、説明過多な台詞のオンパレード、主人公の申し訳ないという思考の繰り返し、先の読める展開で途中から読むのが退屈になりました。独特なファンタジー要素が多いから台詞で説明しがちになってしまったんでしょうか。それとも作者さんの特色でしょうか。後者であるなら今後他の作品を読むことはなさそうです。

とても面白かったです。ワクワクするようなファンタジーの世界観と、切ない主人公達の心理描写の配合が絶妙で、引き込まれて一気に読んでしまいました。死後の世界故に、遺された家族や貴洋の心情を思うと物凄く重いテーマなんですが、重くなりすぎず、軽くなりすぎず、読後の納得感もあり、お勧めしたくなる作品です。ていうか猫耳尊いです。笑

犬飼のの先生の作品では「暴君竜」の激しいイメージが強かったのですが、こちらは同じファンタジーでも全く違った雰囲気のお話でした。年齢差があるため泉＝イズミは絶対有り得ないだろうなぁと思いながら読み進めましたが、最後の伏線回収、さすがです。

世界観が独特で、設定とかもおもしろく耳と尻尾にも萌えさせていただきましたが生前のことやその過程、真実を知るとたまらなく辛く切ない。多感な年頃の過ちや偶然の出来事など重なってかなりしんどかったと思います。貴洋のことを酷い奴と思ったのは最初だけで、何となく察してからはあぁ、辛いなあの一言でした。生き地獄というのがまさにそれだろう、と。例の悪童は地獄へ行け！と思いました。憂いがなくなった後のイチャイチャがもっと読みたかったです。あと、ミケーレとオルカのその後も知りたいなあ。

この作家さんの恐竜シリーズが好きで、作家買いしてしまいましたが、だいぶ作風は違う感じでした。現代にありがちな問題と、「もし一時的に過去に戻れたら」というお話でした。主人公2人がそれぞれに苦しんで葛藤するストーリーでしたが、2人の恋愛に至る面では残念ながらいまいちのめり込むほどのものを感じませんでした。

優しいファンタジーです。騎士養成所や猫の国について、真面目な説明なのにユーモラスで、登場人物の会話のテンポ、二人の再会の時系列の謎などがきちんと書かれていて、あっという間に読み終えてしまいました。素直で優しくて可愛らしい主人公のしっぽに萌えました。

ちゃんとどんでん返しがあって素敵な、盛り上がっているお話でした！イズミ、いい男です！！最初はえーー？と思いましたが良いように、裏切られた感じですごくよかった！

泣けました、この作者の作品は大抵泣けます。序盤はファンタジー、後半のまさかの展開。最後はなんとか丸く収まりましたが最初と最後はかなり印象が違います。あと難しい言葉を多用する作者で読んでいて意味が分からないという投稿が見られますが本を本棚に移動させてからアプリで読むと、本のページそのままで辞書が引けます。分からない言葉を調べながら読むのも楽しいです(知識が増えるような気がします)

ファンタジーです。ですが、猫人の国の設定などとても素敵な内容です。猫の好きにはちょっと悲しくもある事件もありますが、しっかり読めます。