レビュー一覧

文字では取っ付きづらいラヴクラフト作品が、解りやすく、且つ、より気味の悪さを増して感じられました。クトゥルフ神の話のみですが、世界観を感じるには良いと思います

ラヴクラフトの構築したあの恐ろしくも素晴らしい世界は、小説をちょっと読んだ程度。あとは映画作品をやはり少し。でも、ホラーやミステリアスな作品を好きな方なら、よく知らなくても面白く読めると思います。私自身がそうだったように。一話目の海底神殿が出てくる物語に殺られてしまい、その時点で同時に七冊もレンタルしてしまいました！／　田辺先生が原作をとても面白く料理なさっています。そして、まず何よりも画風がピッタリです。ラノベ風でも劇画風でも耽美的でもなくて……、どう言ったらいいのだろう。アメコミ風だけれど、日本の漫画の要素もしっかりつめこまれている感じ。あと、ほかの方が評してらっしゃったように、視覚的というか絵画的ですね。一ページをまるごと使ったコマや見開きを使ったコマなど、まさに一枚の絵みたいです。思わず隅から隅までじっくり鑑賞しちゃいました。実はレンタルしてから紙の本で手元に置きたかったなって、ちょっとだけ後悔してしまった。

ラブクラフトのクトウル−神話をマンガで表現した作品は、初めてです。やはり、視覚的に描かれているといいと思います。あと、レトロな時代背景が秀逸です。

クトゥルー神話のおどろな雰囲気に作画がとても合っています。ストーリー展開も分かりやすく入門編に最適です。

狂気の山脈にてから読みだして、あっという間に全巻読破しました。映画の遊星からの物体XとかSFホラーが好きなのですが、同じような方は結構ハマるんじゃないかなと思います。絵はちょっとクセがありますが、世界観とかスケール感をうまく表現されているので、一本の映画を見た後のような満足感がありました。描き込みも丁寧なので、そういう楽しみもありかなと。わたしは何度も読み返してます。おすすめです。

ペンタッチよりもベタの濃淡による陰影を全面に押し出した画風は漫画と言うよりも小説の挿絵的な印象。これが連綿と最後まで続くので、小説をヴィジョンとして脳内に注ぎ込まれている感じで中々良い酩酊感(笑)。動画含めてラヴクラフト作品のヴィジュアル化作品では一番好きだなぁ。

言わずと知れたラヴクラフトの作品。元々の話自体難しさや内容に好き嫌いがでる作品でしたが、漫画にした事で世界観を知る一歩になるのではと思いました。レトロさ、ヒタヒタと近付いてくる何か…、取り込まれる一瞬、読後の何とも言えない感じ。久しぶりに引き込まれる作品でした。

欧米のマンガは絵を書き込みますよねえ。あくまでも絵なんだよなぁ。面白かったけど。

面白かったです。　始めは絵柄が少し硬いかな、と思ったのですが、読み終わりには一本の映画を見たような気分になれました。静かな序章からクライマックスへ、そして不穏に締められるラストがたまりません。　作者さんは他にもラヴクラフト作品を手掛けてらっしゃるようなので、そちらも読んでみたくなりました。

圧倒的画力！だけどストーリーやらが、あまり面白くなく、絵を楽しむ作品かも。