レビュー一覧

　タイトルで敬遠していたがここまでいい作品とは……。良作と言うよりは「怪作」。買おうか迷っているなら間違いなく「買い」。

「幼女」という表現と，子供が軍服を着ていることから，どうしても読もう，という気持ちが削がれていました．それに，どうして転生もので，この本がPRに出てくるのか不思議でしたが，なるほど，大人が幼女に転生したのですね．でも，言います．はっきり言って「面白いであります!」内容も知的だし，チートだけどチートすぎず，狂気をはらんだ知的な子どもが，戦争という狂気の中にいると，まともに見えるから不思議です．全巻買いしないとかなあ・・はあ．

はっきり言えば『イカレている』としか表現のしようがない作品である。ただし、この場合のイカレとは最大限の賞賛であるのだが。少なくとも、20年30年というスパンでヲタ稼業に勤しむ方であれば、全編に散りばめられた珠玉の名作への熱いリスペクトを感じるだろう。『海軍では殿は要らない』のセリフに、某エロゲデブ師の影を感じ、『爆発した』のセリフではCGの無い時代に手書きでロケット発射のシーンを描ききった某名作映画のオマージュを確信するはず。そして････いや、これ以上書くのは止めておこう。この作品はヲタ人生を送ってきた人々に『あぁ……』(にやり)とさせる部分が多すぎる。少なくとも一等自営業師の開拓してきた劇画系戦争漫画に熱くなった方ならば、思わず『プッ！』と笑いながら次々とページを捲れる筈。原作となった投稿サイトの頃から追っていた者の率直な意見として、この漫画版は原作を見事に昇華させていると言わざるを得ないものです。

絵は綺麗だし、内容も濃いし面白かったです。ただ、題名からわかるように戦が主なので 友情や恋愛要素はないです。そこに物足りなさを感じます。

原作未読ですが、軍記ものである以上地図や絵による表現で、ストーリー進行がわかりやすく頭に入ってきやすい作品です。また、この作品最大の長所はチカ先生の異常な筆の速さ。原作のストーリーを丁寧に追っているのだということがアニメと比較してわかるのですが、週刊漫画と同じかそれ以上の速筆を生かしまったく読者を待たせないという恐るべき力技。迫力ある空戦も魅力の一つで、とくに13～4巻のアレーヌ市市街戦は背景をきちんと描き、その凄惨さを表現しておりそれまでのどこかコミカルな印象のある作品のイメージが良い意味で一新されました。

ＷＥＢ版と書籍版でも分かり辛かった、誰のセリフなのか、どんなシーンで言ったのかが漫画だと分かり易いのと、イメージし辛い戦場や戦闘シーンが絵だと一目で分かるこのありがたさ。面倒臭そうな豆知識的なものも、あえて絵柄を変えて説明されるので、すいすい読める。この先の戦いばかり続く話がどれだけさっくりとまとめてもらえるのか期待が大きい。ＷＥＢ版はシーンの説明が足りないので分かりづらく、書籍版は戦闘シーンが長引いて萎えて飽きるので、ライトに読みたいならやはり漫画。

絵はキレイですが、内容はものすごく硬派です。主人公や軍の要人の会話、駆け引きぶりがものすごい。こんなに色々考えて会話するんだなと面くらいました。結末が予想できないので、今後の展開が気になります。

読み出したら止まらない。こんなカッコイイ主人公おる！？て思いながら、気づいたら最新巻まで読み終わってました。

主人公が少女という以外は、非常に優れた戦記だと思う。戦略や背景もしっかり描かれており、久々にワクワクして２０巻を一気に読破してしまった。アニメも一緒に見ると面白さが倍増すると思う。早く続きが読みたいです。

はっきり言えば、原作を超えています。解りやすさ、キャラデザイン、軍服、演算宝珠etc.読んで損は無いです。ただし、アニメ版に興味があるなら、先にアニメ版を視聴する事をお薦めします。コミック版を読んだ後だと、CV以外違和感半端ないです…つーか、コミック版をアニメ化すれば良かったのに…