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ビブリア古書堂の事件手帖
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2024-01-15
古書の価値を決めるのは結局のところ、特定の本に対する特定の人々の思い入れ。店主の栞子と、臨時手伝いから昇格した大輔を結ぶ名前のつけようのない関係。恋愛事情が完全に脇役なのがこのシリーズの強み。それでも、ほんの少しずつ2人の距離が縮まっていくのを見守る醍醐味も。母親と自分を重ね合わせて栞子が悩む最終話は、それまでの話と比べて消化不良。ラストはもう少しロマンスの香りを漂わせも良かったのでは。
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ドラマ化・映画化され、アニメ化の話もあるミステリーノベルの漫画版。古書が人を惑わせ、古書が人を繋げる、本が主軸になるストーリーが趣深い推理物です。角川書店版は優しい絵柄で原作準拠、キャラクターの心情を大事にする構成が嬉しくて手に取りました。主人公２人が男女ともに好感が持て、応援したくなります。全年齢対象といった感じなので、図書室に置いてあってもおかしくないですね、ミステリー好きの中高生にも薦められそう。ドラマ版は原作からの変更点が多いのですが、最初から別物として見ればかなりの良作、一度区切りを着けた原作は第二部が始まりました。コミカライズ再開も有りなのでは、と思っています。