レビュー一覧

コロナ禍の今再読してみて、人間にとってどのような状態がいいのか？安全か？自由か？それとも と考えさせられる作品。伊藤計劃の原作が大変な作品なのでコミカライズにもずいぶん苦労したと思われるが それなりの仕上がりになっている。ただどうしても 説明文が長くなってしまう、セリフが説明調だ というコミカライズ特有の欠点が出てしまっているのはやむを得ない。

未来世界での人類滅亡危機を描くSF科学サスペンス。少々アウトローのヒロインが真実を追い求めていく。高度な科学で統治される人類の時代に、その統治そのものが人類に牙をむく。それに関わっているのが死んだと思われたもう一人のヒロイン。その影を追っていく中で色んな思い出が語られる。人名が覚えにくかったり、科学分野の説明がわかりにくかったりするが、プロット自体は優れていて面白い。絵も綺麗。現在人気のアニメ、ラザロの原型と言われている。

よくこんな難しい話を漫画化できたなと思います

元々の原作が有名で、映像化もされたものをコミカライズするのは非常に難しい。この作品は、そんな高いハードルがあるにも関わらず、上手にストーリーを進めてまとめていると思います。

絵柄がきれいで読みやすかったです。ユニークなストーリー設定も読ませました。

原作を読んでから読む事をオススメしますでも、コミックから読んでもコミック独自の世界観が味わえる作品となっています