『地底旅行』

知らぬ者は無い古典SFのヴェルヌ作地底旅行のコミカライズです。中々に上手に漫画化されており、昔映画を観たときと同じ様な興奮を味会わせてくれました。

ジュール・ヴェルヌの「地底旅行」ってこんな話なんですね。先の展開が読めない。でもワクワクというよりハラハラします。

やっぱり別格！　素晴らしい、これぞ冒険です。絵も素敵です！　あー面白かった。

明確なストーリーとほどよい長さ、映画のような内容でした。

ジュール・ヴェルヌの作品、今の時代に読んでも面白いと思います。コミカライズの方は主役である探検者3人のキャラクターがきちんと描かれていて良かったです。

古典的名作のコミカライズ…というより、ディズニーシーの「センター・オブ・ジ・アース」の原作版といったほうがなじみがあると思います。生身の人間が対した装備もなく何万キロも地底で移動するという現実味に乏しい荒唐無稽な話ですが、意外に夢があります。いくらGPSが世界の全てを明かしたとしても、地底はわからないことだらけですからね。

冒険ものに興味はあったのですが、あまり惹き付けられる展開じゃなかったです。

懐かしい古典の名作の漫画化、興味深く楽しめました。まあ、荒唐無稽ですけどね。

冒険譚に不可欠なワクワクが圧倒的に足りない。124ｐ「巨大なラッパ〜」このPではこれから立ち向かわねばならぬ自然の驚異や神々しさ、主人公が感ずる恐れなどを強烈に印象付けられる見せ場であるのに構図も表現も失敗してると言わざるをえない。あとキャラクターが薄い。もっと好きになりたいのにモブの冒険を見てる感じです。残念。