レビュー一覧

マイルズとローズの、社交界らしい言葉のやりとり、クリスマスの華やかなパーティ・・・うっとりしながら読みました。後半の幸せな展開、ステキです。

素晴らしい！文月先生の作品はいつも会話が秀逸です。もう別格ですね。ページ数が少なくてもたっぷりとした読後感がありますが、今回はページもたっぷり。とても満足です。

この漫画家さんの描く人物はまるでお人形のようで、人形劇を見ているような気になります。人形顔ですが、表情が豊かで、会話もウィットに富んでいます。物語の展開も、いくつかのインシデントとともに主人公2人の関係が深化していく過程が無理なく描かれていてよかったです。オススメです。

ヒロインが才能豊かで、会話も素晴らしく、過去の噂がなかったらどんなに素敵なレディなのかがわかる話でした。ヒーローも自分をひけらかすことなく、意外と謙虚。それに結構粗忽ものでなかなかチャーミングな性格のようでした。ヒーローが噂を信じていたからHQだから結ばれるのだろうとは思っていましたが、誤解が解けてハッピーエンドでよかったです。

ヒロインの高い教養、機知に富んだ会話、状況に応じた大胆な行動、どれをとっても読んでいて面白く楽しい作品でした。文句なく星５つ、迷うことなく無期限レンタル決定です。

HQなのに、ゆっくりじっくり読みました。二人の会話が実に洒落ていて、当時の社交界の恋のさや当てってこんな感じなんですね。その分、台詞が長めですが気にならなかった。ラストの旅館での出来事はクリスマスにぴったりでした。

クリスマスを過ごす為に友人と共にやって来たローズはそこでマイルズと出会う。お互い言いたいことを言って会話を楽しむ。何故かお互いウマがあい、楽しい休暇になりそうだったが、邪魔が入りローズはやむなくクリスマス当日に雪の中を帰って行こうとするが、必死で追いかけるマイルズ。２人は小さな宿屋で立往生して困っている夫婦を助ける…小さなキッカケで仲直りする2人。クリスマスの奇跡がおこる…2人の会話がテンポ良くてとても面白いです。

夜のお食事(フルコース)は正装をして、テーブルには男女が交互に座り、隣の人との会話を楽しみながら、時にはその話題がテーブル全体に広がる。食後は男女別にゲームなど。朝食はビュッフェ、もしくはミセスはベッドで。そんな恥や外聞を気にする貴族のお話。スキャンダル持ちのヒロイン、その内容が明かされるのはヒーローがそれを知る時。グレーゾーンのヒロインを知れば知るほど噂通りではない彼女。内心を隠した会話のやりとり、思いがけず相手に見とれる瞬間、見所満載、ぐいぐい引き込んで、でも読後が爽やかな佳い作品です。

読み終わってみると、様々な要素がつまっているなと思いました。前半は社交界のまどろっこしいやりとりに建前の世界。後半はストレートな感情のぶつかり合い。同じ2人とは思えない対照的なやりとりが、とても面白かったです(^_^)/いつの時代もしっかりと自分を持っている人は男女問わず素敵ですね(^^)v

文月先生のヒストリカル作品の素晴らしさに目覚めてしまい、作家買いの途中です。この作品も相変わらずキャラ全てに息が吹き込まれていて描き込みも素晴らしく面白かった！登場人物が多くて少々混乱したけど、それでも上手にまとめられていると思います。結局、濡れ衣だったヒロインの名誉回復は無かったのかな？ヒーローさえ分かっていれば無問題だけど、原作も同じ終わり方なのかしら？そこだけ気になりました。