レビュー一覧

まさかの…タイトル通りでした。二巻の時点ではですが。ボーイズラブと言うより、それぞれの人達が、どうしようもないようなことを足掻いて、結局願い通りにならないけど、それを受け入れる姿が描かれています。主人公…いつか好きな人と幸せになってほしい…

コミカライズの作家さんが好きで読んでみたけど、主人公のトランスセクシャルくんは、トランスセクシャル以前に別な問題がある気がします。トラウマになったランドセルの件。お姉さんとの距離感にもよると思うけど、お姉さんはまず弟が赤いランドセルを好む以前に、弟がひとの部屋に勝手に侵入して、ひとのものをいじってた事に嫌悪感を覚えたんだと思う。それって身内他人関係なく、された側にとっては『女子のリコーダーを勝手に吹いたり、体操着を嗅いだり』する気持ち悪い男子と同じなんですよ。血縁とはいえ異性だし、部屋が別々にあるなら普通に不快だったと思う。でも、何も言わずにいたのは弟だし幼いから、と許してあげたのでは、と思います。荷物を置いてくときも姉は『勝手に中身いじらないでよ』と弟に注意してるということは、普段から勝手に鞄の中身や姉のものをいじると警戒されてる。つまりは、ランドセルの件は姉にもトラウマを与えてるんですよ。あと、想い人である彼のたばこを盗むときも『他人の物』という犯罪への後ろめたさを一切抱いてないのが気になった。お金持ちのボンだから、姉のモノも他人のモノも俺のモノ感覚なのか。ジャイアニズムとは違った倫理観の無さ。男を好きになる以前に、そういう罪悪感のないのが怖い。そりゃあ、そんな人の恋には未来も何もないのでは？と思ってしまった次第です。主人公の倫理の無さを理解できなくて、内容に集中も共感もできずリタイアしてしまいました。ごめんなさい。

このまんま映画かドラマに出来そうなお話でした。色々と有耶無耶のまま終わっている様でそれが人生かなって納得できる作品です。

みんなそれぞれ報われなかったようで報われたのかなと私的には思いましたそれぞれの恋は叶わなかったけれどお互い素敵な関係を築けているみたいで面白かったです

普通にいい作品ですね。3はないのかね？ずっと待ってるけど。

トランスジェンダーやこじれた異性愛と、かなり重いストーリーですが、考えさせられる内容でした。生まれ持った身体と心が乖離していて、どんどんと違う性別の身体になっていく事は恐怖と苦しさでいっぱいになるでしょう。蛹のようにいつかは、と願っても、自然には心の性別になる事は皆無で現実にもこの苦しさを感じているトランスジェンダーの人は沢山いるのでしょう。女性も主人公に愛される男性も、幸せになれると思えなくてただただ切ないです。

切なかったけれど、良いストーリーだと思いました。自分が心地よい形で　いつか　生きられる世界がくるといいなと思いました。

一見、絵の綺麗なBLもののような感じかなと思ってましたが、読んでみると、文学的で人間同士の感情の移り変わり、悩みなどが生々しく表現されている内容でした。個人的には、三島由紀夫などの文学が好きなので、この作品も凄く好きなタイプでした。絵も綺麗で読みやすく、すぐに2巻読めてしまったのですが、もう少し続きが読みたかったなという気持ちです。

これって少女漫画のジャンルでいいんですか。結構深い題材だし、読み応えもあります。

LGBTについてあまり知識が無かったのですが、その葛藤がリアルに描かれていて興味深かったです。そして複雑な人間模様。男でも、女でも色々な悩みがある。皆んなが悩んでいて、心に抱えてる。みんな幸せになって欲しいな。全部出てからまとめてじっくり読みたいな、と思える作品でした