レビュー一覧

作者買い。表題作はこの作者様には他にないタイプの作品。互いに相手のためなら命を投げうてるほどの両片想いの二人のお話です。まずは死ネタなのでそもそもその時点評価分かれそうですが、これはラストも辛い…(涙)。バッドエンドとは言えませんが、人によっては辛いです。同時収録は、何でも出来てモテまくりな室生が人生で初めて出会った自分に興味のないド天然男の能勢に執着していくお話で、作者様ファンは多分好きな話じゃないかなぁ。無垢鈍感ド天然優等生がいろいろ気づいて赤面しちゃうとか、期待通りですよね。ニヤケました〜。

うーん、何というか、ハッピーエンドでいいのかなぁ。

え〜〜そうかぁ〜こういうラストかぁぁぁっていう。いわゆるメリバになるのかな。。個人的には救いがほしかった。読み終わって表紙を見ると、郁の胸に伏せる葉月、小指に赤い糸。この切なさ、わたしは耐えられない(。´Д⊂)もうひとつの宙色パスートはからりさんらしい、噛み合わない＋すれ違いが楽しいラブコメでよかったです。室生の服のセンスがひどい〜。間をとって★４かな。

あっ！これ私的にあかんやつ…皆さんのレビューに泣いたと書いてあったので覚悟して読みました。結果、泣きはしなかったけど、凄く腹立った…この祠の神様いや悪魔…というより人の心につけ込む魔物。屁理屈言ってるのはお前だろー！と…じゃあこっちも屁理屈で…葉月の望みによってもたらされた変化を諦めるなら、諦めなければならないのは"その行為"であって相手を"想う気持ち"ではない。なぜなら"想う気持ち"は魔物に出会うもっと前、郁が生きている時からすでに2人の中にあったから…恋仲にならないとうことがこの想いを殺してしまうことではないと思いたい。では、その先に"そういう行為"があったとしてもそれは葉月の望みによってもたらされた"その行為"とは別物であると…そう信じたい。とんでもない屁理屈？かもね…でも願わくば葉月が魔物の言葉に囚われる事なく、郁と寄り添っていく先に希望の光がありますように…

泣けました。レビューを読んで、最後を想像してみたけど、全く予想できなかった終わり方でした。葉月はこの先、ずっと郁の告白を勘違いだよと、受け流しながら生きて行くのかと思うと辛くて仕方ありません。

表題作は葉月の2回目の願いのやり取りがどうもしっくりこなかった。神っぽいモノとの取り引きなら、もっとシビアな結末でもよかったんじゃないかと思って。人間の言うことを聞き入れるもんだから、言い方次第じゃもっとハピエンだったんじゃないの？とか想像できちゃって最後の最後で拍子抜けだった。その次の話は面白かったので星四つ。

辛い……！ハピエンかと言われると言葉に詰まりますが、切なさと愛しさが溢れてます。レビューにもありましたが、神様なんて居ないんだなぁと。もうひとつの話の方がのほほんとしてます。

キャンペーン割引中だったので購入決めました。前から気になっていた作品でしたが、他の方々のレビューでちょっと切ない系だというので躊躇っていました。たしかにこれはどっちに転がっても切ないかもしれませんね。思ったんですが、この作家さん、絵が今と昔とあまり変わらないのですね。

後半の能天気なお話はさておき、究極の選択を迫られる二人なのです。そして、それが切なくて苦しくて。ずっと、通じない想いを抱き続けて生きるのかぁ。それでも、もう居なくなるよりはマシだ、と私も思ったな、と。この漫画家さんは孤独と死に向き合った作品をさりげなく描かれますね。

作者買いです。表題作はハッピーエンドではなくて、好きな相手を生き返らせるために自分の気持ちを封印する悲しいお話。でもきっと主人公の納得いく形で終わったんだろうなと思った。