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レビュー一覧
いろはむらさき
4.1
19件
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黒クマさん
5
2020-01-09絵師歌麿と出版プロデューサー蔦重の二人を中心に、山東京伝や太田南畝などの同時代の有名人士がひしめき、当時の世相や政治を背景に繰り広げる群像劇。そこに九十九神やらミステリアスな美女まで絡むのですから、相当な盛り沢山で、元々の題材に興味がなければ少し敷居が高いかもしれません。ですが、それぞれのキャラクターの個性や生き生きとした掛け合いは愉しく、純粋に楽しめるとも思います。主役の二人がビジュアル系のキャラデザで、台詞や仕草に現代的な表現も混じるのが許せない人は注意。そうでなければ、随所にちりばめられた小ネタも含めて、大変面白く読めました。最後の最後に明らかになる美女の正体、そう来たか〜。
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時代物、美人画で有名な北川歌磨呂と今で言うと超敏腕プロデューサー兼出版社社長な地本問屋の蔦屋重三郎の物語に、絵筆に宿る付喪神などのファンタジー要素も絡めてある、史実を元にしたフィクションです。蔦重と歌磨呂…江戸時代の文化の一時代を築いた2人。特に蔦重は、写楽や北斎と言った特に詳しくなくても知っている当時の有名絵師とも組んだり、この時代の読み本、洒落本などなどを、現代まで残したこの時代の文化功労者です。…と真面目に書いてますが、2人ともビジュアルが良いので、ケンカップルに見えてしまう悪いクセも発動（笑）なかなか難しい題材だと思うので、期待を込めて星4個です！