レビュー一覧

こう君の小学生の時の話を読んで、彼のその後が気になって、こちらの作品にたどり着きました。こう君の周りの友達が、みんな優しい良い子なのがいいなと思いました。そういう風に捉えている作者自身が優しい方なのだと感じますし、それが絵や作風に出ている気がします。ゲイだからって他人から故意に傷つけられる場面はなく、本人の心の悩みに焦点を絞ってあり、最後は打ち明けられる恋人が出来て、救いもあって良かったです。きっと本当は周りにいるだろう、ゲイの人の気持ちを垣間見れて勉強になりました。知ったらもっと仲良くなれる男友達がいるかもしれないし、自分の息子がそうであるかもしれないし、もっと知りたいなあ。星マイナスひとつなのは、ぜひ、作者の画力が抜群に上がった時に、セルフカバーでもう一度見てみたいという期待をこめて。

陰鬱な感じで進んでいくのかなと思いきや、随所にギャグがあっておもしろかったです。最後のインタビューでN野君の扱いにも納得ｗ

作者の実際の話なので、思い悩む感じかとてもリアルで良かったです。本人も凄く明るくて正直で、少女漫画脳な発言を普通に言ってるのが笑えました。絵は正直上手くなくて、古くさい感じなので年上なのかな〜と思ってたら、作中の年齢と時代からみると同い年だったのでビックリしました(笑)最後のインタビューに写真もありますが、凄く若くてキレイな印象。私も小学生の時からBL見てたので、学校でこんなキレイな子がいたら絶対キャーキャー言ってただろうな。腐女子的な意味で(笑)

ゲイの男の子が少年期にどういった自覚を持ち、どのように学校生活を過ごしたかの一例として、とても良い漫画です。やはり友人間で話が合わなくて孤立してしまうんだなぁとか。もし自分の子が性的マイノリティであったら、どのように接するのが、子の明るい将来に繋がるのかなぁ〜なんて。本のタイトルは、あまり内容と関係ない印象でした。

作者の実体験とのことでしたが、所々に笑える箇所もあり、絵もすっきりしていて、読みやすかったです。あとがきや、インタビューもよかったな。ＢＬ好きの女子だけではなく、同じような悩みをかかえる子供たちにも読む機会があるといいのにな…と思いました。

ほんとうの話とは違う感じの物語でとても良かったです。彼氏さんが親に認められていないのが、可哀想だった。

LGBTとしての苦悩、とても共感できる部分が多く早く同性婚認められないかなーって思いました。差別も偏見もなくなってほしい。生きやすい世の中になりますように、この本はその後押しをしていると思います。主人公のピュアな心の葛藤に胸がキューっとなりました。

「ぼくのほんとうの話」を無料で読んで、絵が特別きれいとかではないけど話の雰囲気には合っているし、読みやすかったので、この作者さんのエピソードをもっと読みたいなと思って購入。今のようにネットやテレビでも結構同性愛について情報がある時代でないときに、子ども時代から青少年といわれる時代を「人と違って」過ごすのは、大変だったんだろうな〜と思いました。そこで終わりなの？ダイキ君とのことをもう少し描いてほしかったな、と残念な気持ちになったので、★は１つ減らしましたが、心の動きとかストーリー重視の方なら、読んでみてもいいのでは。Ｎ野君に対するコウ君の態度や言葉と、Ｎ野君自身（傷ついていなさそうな感じ）は、インタビューの中で明かされた話を聞いて、納得。インタビューは、おもしろかったです。

作品の出来は正直良くない。雰囲気だけが漂って、退屈ですらあった。でも作者が美人。普通、美人作家とか言っても並だったりだけど。それが一番のインパクト。

昭和の少女漫画のような絵です。ご自身がおきれいなせいか、ブサイクへの対応が氷のように冷たくて笑えるほどです