レビュー一覧

新刊で目に止まったので読んでみました。表紙の絵はちょっとピンボケ臭いですが、中の絵は素敵です。先代の放蕩のツケを背負った形で、国民の信を取り戻そうと頑張る小国の大公が、お忍びで訪れた異国の劇場で、ジュリエットを演じる女優さんに恋をする…ドラマティックな始まりです。何やら何処ぞの大公国の話を髣髴とさせるものの、あれとは違ってこのヒーローは兎に角真面目で、義務への献身ぶりには悲壮感さえ漂います。その理由は徐々に明らかになっていきますが、それだけの事があったらヒロインを疑うのも仕方ないよねと、この手のハーレでは珍しく（笑）ヒーローに寛大になれました。彼が基本的には穏やかな人柄で、誤解をちゃんと謝る人だったのもプラスしてます。ヒロインは華やかな演劇一家に生まれた美人さんですが、難聴というハンデを克服して来た努力家で、他者の痛みに寄り添うことの出来る素敵な女性です。変に卑屈だったり、逆に耐え忍び過ぎたりする身分違い物のありがちなヒロイン像とは一味違って新鮮でした。スキャンダルを回避する為に、偽の恋人として行動する結果、互いをもっと好きになるのに、愛に溺れることは排斥すべきだと頑なに思い込むヒーローとは一緒にいられないと別れを選ぶヒロイン。定番ですが、ロシアに近い小国の美しい舞台装置を背景に、ストイックな美男子と優しく強い美女のロマンスが好みでした。王様ものの割に派手さは少な目ですが、細やかな印象の良作です。

このヒーローは、自業自得なのに、ヒロインのせいにする嫌な奴です。前向きで、グイグイ行くヒロインに脱帽です。

女性はかっこいいのにイマイチ男性の魅力にかけました。

障害を持ちながら、前向きで一生懸命なヒロイン。ヒーローはグダグダと過去から逃げている感じで好きになれませんでした。

とても前向きなヒロインです。傷付いても立ち上がり、しっかりと進んでいきます。ヒーローもいつしかヒロインに癒されて、凍結していた時間が動き出します。心の傷の痛みがわかる二人なら、きっと楽しい家庭が築けるでしょう。ヒーローが可愛い赤ちゃんを抱ける日が来るといいですね。

表紙のヒーローが素敵で借りました。しかも大公殿下！でもヒロインに言うセリフがサイテー。それに比べてヒロインの気高さよ。

絵がきれいで作者買い障害を持っていても、強くしなやかに生きる女性っていいなと思う作品

可愛らしい主人公とストーリーがとても良かった

パパラッチは碌でも無い奴ばかりですね。ヒロインは健気で良い子でした。亡くなった子供の話は公表しなくても良いのでは?と思いました。

とってもいい話でした。。まさか、最後にこんなオチがあるなんて