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一夜のアバンチュールなんて言われて、あなたの息子がいます。なんて言うわけ無い!!　なのに黙ってた!と責められる言われは無いですね。ヒーローは自分勝手過ぎてあまり好きになれませんでした。

「無垢なカナリア〜」が第３王子でこちらは第２王子のお話なんですね。実は王子様で・偶然再会で・あの時の子どもで・などなどありふれた設定ですが、よくまとまっていて、あまり悲壮感なくコミカル要素もあり良かったです。ヒロインは強くて前向きで素晴らしい。ヒーローも最初は酷いこと言いますが傲慢王子じゃないです。しかしハーレの一発妊娠確率スゴイね笑。

納得がいかない。よくある話だけど連絡すると約束しといて、自分の都合で連絡しなかったり一夜のアバンチュールだとか決めつけたりと本当に腹が立つヒーローヒーローよりもヒロインのお兄さんの方がカッコ良かったです。

この作者さんの華麗な絵が豪華絢爛な王宮にぴったりですね。ヒロインは偶然王子に会って、子供の父親が誰だったのか知りますが、怒りはすれども彼に過剰な期待はしません。自分の生き方にプライドを持って立派に子供を育てているのがわかります。ヒロインはヒーローと結婚しなくても自分の人生を生きていけるでしょう。反対にヒーローはブレまくりです。それまでの人生で自分の人生を生きていなかったのです。子供がいると知って、初めて宝物を手にしたような気になっています。王族であることを捨ててでもヒロインと結婚したいと言うのかな？と思ったらそういうわけでもない。最後はヒロインの持っている英国王位継承権のおかげですんなり結婚出来ることに。いや、もう笑うしかありません。こんな王子様でいいの？ヒロイン。

よくある王子様との一夜限りのロマンスの話です。が、少し違うのは国王が優しく思いやり溢れる人、ヒロインの兄が兄弟思いの頼りになる人。さらにヒロインも実は貴族の家系だったという事です。ヒーローは少したよりなげで物足りなさもあるけど、ラストで巻き返しあり。いつもと違う話の流れに引き込まれます。

自分を身ごもらせた男が王子様で、五年間探し続け、やっと見つけたら「一晩のアヴァンチュールだった」なんて言われたらそりゃ子供のこと話そうなんて思いませんわよ。もっとこの人でなしをこらしめてもらいたかった。

プリンスのシークレットベビーものでヒロインも末端だけど王位継承あるというなんともご都合主義ではありますが、なんだかんだ言って二人ともお互いにずっと好きなんです。そしてお互いのために身を引こうとか、いろいろ画策したりとか。なにより息子ちゃんがかわいいですね。絵はキラキラです。気軽に読めます。

好きなお話しです。一夜をともにし、健気に連絡を待つヒロインと連絡をしないヒーロー。どちらに非があるわけではなく、二人の立場では、どちらもしょうがないかなぁ。偶然でも自分に息子がいることがわかってからのヒーローは好きです。ヒロインも駆け引きなどせず、相手を思いやりながらも自分の考えをストレートに口にする素敵な女性です。エンディングはさすがHQです…王族で本当によかった。

シークレットベビーものの中でもダントツでヒロインが逞しい！ヒーローを殴ろうとするわ、ろくでなし（事実！）と罵るわ、しれっと嫌味言うわ、こういう女性大好き。お金も償いもいらないという毅然とした姿勢、ビジネスはビジネスとして取り組む責任感、そして母としての慈しみあふれる優しさ。そりゃあヒーローも惚れますわ。おじいちゃん、せっかくの曾孫ですできるだけ長生きして可愛がってね！

本当にこのヒーローはクズ！女の敵ですね！グーで何発でも、殴ればよかったのに。再会したときのセリフは、絶対に許せない。こんな素敵なヒロインは、ロイヤルファミリーになって苦労するより、他の人を探したほうがいい。立派な王で、お茶目なおじいさまと、可愛くてやんちゃな子供がいいわ〜！ヒーローだけなら、星ひとつです。(怒)