『ホテル・チャッツフィールド』シリーズの３作目です。このシリーズは１作目『シークの愛した客室係』を松尾しより先生、２作目『プレイボーイ富豪の肖像』を中村理恵先生、５作目『その日まで愛を知らずに』を汐宮ゆき先生がコミック化されています。今作の話ですが、ヒーローがすごくいい人でした。ヒロインとの最初の出会いこそ最悪でしたがその後はヒロインに限らず他人に対しとことんいい人、というかお人好しぶりを発揮して、おかげで復讐もしくじっているけどヒロインが彼を好きになっていく展開は納得できました。ただヒーローがヒロインを好きになる理由がちょっと弱い、というかまず彼女への同情が出発点だったのかな、という印象でした。ところで今作でも出てくるCEOのクリストスですが原作で眼鏡設定ってありましたっけ？　敬語も基本使わない設定のはずなのにどの作品でも眼鏡の敬語毒舌キャラ設定になっていますね。彼が主人公のシリーズ８作目『勝利の美酒は罠』は誰がコミック化するのか分かりませんが、面白いのでいっそ全作品このキャラ設定で統一してほしいです。

いろいろ問題起こすけど、なんか憎めない性格のヒロイン。心に誓った復讐や自分のルールを変えてでも、恋に落ちたヒーロー、素敵な人です。

「ホテル・チャットフィールド」の三作目。なんで勝手に賭けの対象にされて黙ってるのかが分からなくて、甘んじて受けちゃったヒロインにも疑問。

「チャッツフィールド」シリーズの「その日まで愛を知らずに」を読んだことがありますが、こちらがゴージャスすぎて、途中までシリーズだと気がつきませんでした。作家さんも違いますしね。あちらのヒーローとは兄妹なんでしょうかね？ヒロイン、根が真面目なだけに外が求めるちょっとおバカなおさがわせセレブを演じるのは大変だったろうな〜でも、可愛いです。一生懸命でいい子だと思います。ヒーローも相当セレブだから、リアリティ番組とか出来そう。

華やか〜！モデルはやはりパリスヒルトン！おばかなわりには、一生懸命なヒロインにはがんばれっと声をかけたくなりますね。ヒーローもまた心に傷を持つお金持ち。でもあまりひねてなくて、いい感じでした。

あちゃ〜結局ムカつくジジイに引導を渡さずに終わってしまった。因縁の対決よりも彼女の方が大切って言いたいんだろうか？笑笑。入札がどうなったのか知りたい笑笑。独特な絵でちょっと読みづらかったけど、中々楽しめました。

冒頭罵りあいで始まるものの、意外と素直なヒーローと見かけや噂よりずっと純心なヒロインのピュアピュアな恋のお話。なんだかかわいい二人です。

ヒロインは可愛らしい女性です。周りの偏見になんとか抗ってモデルの仕事だけはと、頑張っています。ゴージャスヒーローにありのままの自分を受け入れてもらえて、認めてもらい、強くなった。ヒーローも積極的に行動したところが良かった。

恋愛としてはハッピーエンドだったのですが、ヒーローの仕事や仕返しの完遂のシーンはなかったし、ヒロインのモデルとしてのプロ意識的な部分もなかったし、最後のモデルの仕事もヒーローが来たことによって選ばれたようなもんだしなぁ。それに何より、ハーレクインならではの「その後」ってのがなくてちょっと残念でした。

初作家さんです。原作を読んでいたので楽しく読めました。絵が丁寧で素敵でした。