レビュー一覧

初木原音瀬作品でした！素晴らしい文章力に構成に、一気に引き込まれました。一度記憶を失って生まれ変わって人生をやり直して、また突如記憶を取り戻し、やり直していた間の自分と、本来の自分とのギャップに驚くとともに嫉妬する、、読んでいて苦しくなりました。正直受けの人間性は、あまり好きではありませんでしたが、攻めにとって唯一無二の存在であることは確かなので、幸せにしてあげて欲しいです。

合冊版だったので、購入しました。重いお話で、涙しながら読みました。とても浸らせて頂きました。

紙書籍で購入。木原音瀬(このはらなりせ)さんの作品は、上級者向けが多いと思います。話が重い、暴力、バッドエンド等…。BLとして読むと、ハズレることもあるかもしれません。COLDシリーズ最初の3巻なら、私は記憶喪失になってる間の攻めと、記憶を取り戻して記憶喪失中の記憶を失った攻めが、ケーキ屋さんに寄る場面が好きでした。この3冊の後、新たにCOLDシリーズが出たり、ハードカバーの最終巻がでてます。

記憶喪失って、１回亡くした記憶を取り戻すと、記憶をなくしていた間の記憶をなくしてしまうんですね。記憶をなくしてゼロからスタートだった透が大好きだったので、ショックです。そして、記憶を取り戻した透に虐待されて、藤島さんが、助けて透と、優しかった透に助けを求めるシーンが胸にささりました。最後はラブラブにはなりましたが、パティシエの透がもどってきて欲しい。

ちょっとお高いけどどうせ読むならこちらがいいです。絶対に続きが読みたくなるので。

すごい切ないというかしんどくなるような話です。しんどいハッピーエンドだなあ

最初はほんわかして優しい感じだったのに後半は胸が痛くて、涙が出そうでした。でも、最後はろうそくの明かりが灯るみたいな穏やかな幸せをてに入れた二人(あれ？４人かな？)いつまでもその幸せが続いてくれますように。途中の攻の行動がひどすぎたので星は４つで。

こんなBL読んだことない、って感じの超大作です。心が晴れやかになるわけではないけど、これが二人のハッピーエンドか…という。胸が締め付けられるけど、同時に愛しさ的なものも込み上げてくる、言葉にするのは難しいけど要はとても面白かった。そして泣いた。昔ドラマCDを聴いて、原作も読んでみたいと思ってました。初めて読む作家さんでしたが、切ないお話が大好きなので他の作品も読んでみたいです！

全体を通して重いお話ですが、一気に読みました。主人公2人が、それぞれに心に傷を持っており、その心理描写が本当に素晴らしかったです。後半、読むのが辛くなるほどの描写もあり、透の心の傷の深さと藤島の不憫さに涙なしには読めませんでした。2人が、記憶喪失や全てを乗り越えて心を通わせていくところも本当に良かったです。そこら辺のBLというより文学作品、くらいに思って読んだ方が良いと思います。

長編なのですが飽きません、一気に読んでしまいました。ありがちな記憶喪失物とは違い深いです、苦しい場面も多いのですが過去を乗り越える道筋になっています。