レビュー一覧

読みながら学生時代の古文の授業を思い出していました。難しい授業の合間に先生が挟んでくださる平安時代こぼれ話を楽しみにしていましたが、それらを思い出させてくれる作品でした。ただ、残念なことにこれだけ調べて世界観を作られたのに、話そのものは中途半端な終わり方で残念。恋愛をまだ知らないウブな受けが雷神の強引な神目線の求愛に悩みますが、自分なりの答えを出すための布石になるはずの瑠璃宮と風神の話も、神獣茜丸の恋の話も途中でぷっつり切られてしまい、え、これで終わり？というラストでした。正直言って話の佳境はこれからのはずです。この一冊をもって完結とするなら、あまりにも浅く残念な終わり方でした。

雷神×美貌のツンデレ陰陽師。素敵な表紙に惹かれて読んでみましたが、シリアスなのかラブコメなのか？軽いのか重いのか？なんとも中途半端なお話で、ハマりませんでした。