詳細検索
レビュー一覧
宮廷画家のうるさい余白
4.6
36件
-
5
-
4
-
3
-
2
-
1
- 未購入レビューは星の評価（★）の対象外となります。
-
凡月さん
5
2019-05-03
とても良かった。私自身は絵が好きなので、ベラスケスがモデルということで手を出した。だが、絵にまったく興味がない人が読んでも面白く読めるだろう。主人公である宮廷画家と描かれるのを嫌がる姫君。お金にセコい師匠にふりまわされる、純粋な弟子の少年。ライバルのイタリア画家やら王さまやらに加え、「絵の中のひと」たちも重要キャラだしそれぞれに魅力的だ。そしてふたりの切ない想い。ベラスケスというひとの真実を追って、という描かれ方をした作品にも興味があるが、こういうスタイルのほうがより深く楽しめる。絵の中にあるものこそが真実だ。今残る史料だけから組み立てたものよりも、真実に近いこともあるかもしれない。絵に興味がないひとにも楽しめると先に書いたが、絵に詳しくあら捜しが大好きなひとを唸らせることだってできるんじゃないかと思う。最後のあとがきまで含めて。
Renta!で購入済み
参考になった
レビューを表示する
作者さん買いです！一話のラストでびっくり、あの画家の話とは！絵画好きな方には「あれか！」と思うようなエピソードが散りばめられています。ギャグもテンポよく、番外編まで一気に読みました。続いて欲しいです…！特にあの一番有名な絵を描くエピソードはぜひ読みたい。主人公も周りのキャラクターも魅力的です。