レビュー一覧

あぁ、やめれば良かった。私は、何だか終始、モヤモヤ、イライラした作品でした。

妹の良き結婚相手を探す姉は、行き遅れのオールドミスと呼ばれても望みは妹の幸せのみ。妹は健常者ではないから。物語の根底にあるシリアスな真実と絵がミスマッチというか、何かしっくりきません。コミカルな描写も所々あり、振り幅が大き過ぎるように思えます。

妹さんはいまで言う知育障害的な感じ？今ほどの情報もなく、お父さまもヒロインも気を揉んだのでしょうね(^^;ちょっと重い題材のはずが、ヒーローの思惑とヒロインのもくろみにいろいろな出来事が絡んで、すごく味のあるドタバタ話になったと思います(^-^)好みもあるかもですが、一風かわっていて、私は好きです＼(^o^)／

なんだかがちがちの上昇志向にあるヒーローにはあきれたけれど、ヒロインもシスコンというか、妹に自分の考えを押し付けてちょっと共感できませんでしたが、妹は正直で行動的。妹のほうが共感できます。

ヒーローが偽善的で好きになれなかったです。ヒロイン父に言われたとおりヒロイン妹と結婚してヒロインと不倫すればいいのか？なんて事を迷う恐ろしい人。過去のどろっどろの人間関係も自分ではコントロール出来なかったって、ただ農民に戻ればいいのでは？と思いました。ヒロイン父から結婚の話をされた時もちゃんと妹でなくヒロインと婚約したいと言えばいいのに、打算的にいろいろ考えてしまい言えない、その割には悲劇のヒロインのように悩んでいるヒーローにただただイライラしました。このヒーローは何歳の設定なのでしょう？14歳の公爵と似てると言われ、公爵はヒーローと生まれた時から知り合いと言っているところからヒーローが父親の可能性があるのでは？と思ってしまいました。ハッピーエンドになってもヒロインが幸せになれるとは思えなかったです。

知的障害のある妹の婿探しに懸命なヒロイン、訳ありヒーロー、障害をわかっていて妹を愛するヒーロー友人、←この人がヒーローっぽい。最後は二つのカップル誕生となりますが、ヒロインもヒーローもなんとなくイマイチ、ハッピーな気持ちになりきれない。最後、明らかにページ不足です。えい、やーで終わってます。それもイマイチ。

姉が妹に依存している。遠からず、二人は上手くいかなくなる。

これは最後まで読んでたつもりが、読んでなかったですね。良いお話でした。妹さんは本当に天使だったのかも、相手がとても好い人で良かった。でヒーローとヒロイン、ちょっと間の話がページ数の関係かわからないところがあったのですが、ページ数ですよね。

原題はThe Wedding Gameです。最後まで読んで、なるほど姉と妹それぞれが相応しい相手と結婚するゲームだったんだなぁと合点がいきました。『日陰の娘と貴公子の秘密』というタイトルだと、ちょっと重すぎて、今作のドタバタ喜劇っぽい雰囲気が伝わらないですね。たぶん原作の方がいろんな事情をもっと詳しく書いて、漫画よりも納得いく展開になっているんだろうとは感じるのだけど、まぁまぁ無難にまとめたんじゃないでしょうか。それぞれのキャラの対比も分かりやすかったです。妹と結婚した相手の方がヒーローっぽいという意見もありましたが、どうなんだろう、漫画だけじゃ、その魅力も分かりません。ヒーローの魅力も分からないですけどね。

家族思いなオネエさんなんだけど、、、なんだか物足りないというか、そんな結末でした。