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今人気の将棋、主人公は棋士の息子なのに将棋の才能が無くスイーツを作ることが大好きなパティシエ志望。幼馴染は若手の中でも有名な実力派棋士。中学卒業以来の久し振りの再会で差がついてしまったような気持ちと過去のある一言で抱いた蟠りがある中でグイグイ距離を縮めて来られるし、預かる子供には逆に距離を置かれるし…。と受けと攻めと子供の温度差がずっとありますが終盤でパタパタと収まります。良かれと思った事が相手のプライドを傷付けてしまったり、幼馴染だからこそ言われたくない事があったり、幼いくて上手く消化出来ない事があったり、登場人物がちゃんと人間らしくていいと思います。

攻めに対して惹かれていく過程がちょっと微妙というか、ページ数の割には…なんだか不完全燃焼ぎみ。将棋の解説がしっかりあるので興味がない人は読み飛ばすページ数多くなります。

昴君が一度夢に失敗しているせいか中々前に1歩を踏み出せないでいる心情がよく描かれています。恋愛も、将馬君がもうアピールしているのによく言えば天然､悪く言えば鈍感で気が付かない！最後は自分の気持ちと将馬君の思いに気付いて、前に踏み出せて良かったです。

攻めが私の好きなタイプです。将棋をしない私でも楽しく読めました。登場人物、基本ほんわか系なのでホッコリしたい時にいいですね。