レビュー一覧

作者買い。仏教がらみのお話ですが、ホント作者様の頭の中が宗教的であり、文学的で哲学的であり。私にとってはまたしても涙零れるお話でした。真っすぐで鬱陶しくて人に好かれる阿野が一目惚れしたのは、美しく気難しい寺の息子瑞泉。自らを持て余す思春期真っ只中の(ちょっとメンドクサイ)瑞泉は、僧である父と仏教の教えと(その他諸々と…)に複雑な思いを抱いています。一方僧としては立派な瑞泉の父も、一人の父としては未熟者。ここに吹き込む一陣の風阿野のもたらすものは…。理由なく惹かれる心と身体。あなたが生きていてくれて私はうれしい。っていうとても素敵なお話です。

死ぬほど面白かった。ホント可愛く、愛しい高校生のお話で、心洗われました。怪我で野球ができなくなったけれど、その現実を受け入れた上で前向きに進もうとしている真っ直ぐで素直で大らかで包容力の塊みたいな攻め。お日様に向かって勢いよくグングン伸びている若い木みたいな人です。この攻めに一目惚れされた受けは、大きなお寺の一人息子。その父親は、立派な宗教家ではあるものの、息子に対しても父親というより宗教家として接していて、きちんと公平でたしかに正義正論なんですが、決して甘やかしてはくれない。受けは小さな頃に満たされるべき甘えの欲求が満たされていなくて、ホントは寂しい、父親に優しい言葉をかけて欲しい、でもそんなこと言えないから反抗する、THE思春期な状況です。この受けが、受けを疑うこともせず真っ直ぐな攻めにただただ真っ直ぐに愛されて、全部受け入れられることによって、彼もまた他者を受け入れ成長していきます。と、まあ、思春期ならではのお話ですが、これがまたいい感じにギャグが織り込まれててちょくちょく笑えます。BL関係なく、漫画としてもホント面白かったわけですが、書き下ろしは、最後までやりたい２人のクソ可愛いやりとりです。最後までは致してませんが、ま、高校１年生だしねー。おばちゃんは、気長にあたたかく見守りたい気持ちになり満足です。いいもん読んだわ。

新井先生は圧倒的な画力で心理描写できる素晴らしい作家さんですね。ラスト、阿野が瑞泉の頭（十円ハゲの部分）に唇を寄せるシーンは文学的にさえ思えました。初見の方には勢いのまま読んで色々感じ取ってもらいたい作品。ご参考までに挿入はないのですが、個人的に描き下ろし部分が甘酸っぱくて大満足でした。

この方の作品で一番好きなお話になりそうです。隕石のくだりはびっくりですが、なんとも爽やかなお話でした。

新しい作品が出る度に絵が上手くなったな～といつも思っていますが(上から目線ですみません)、今回もより魅力的な絵になっていて嬉しかったです。舞台がお寺だからなのか、いつも以上に心にしんと染み渡りました。ただ、主人公たち二人の心の邂逅が意外にあっさりしていたのはちょっぴり残念でした。キュンももう少し欲しかったな…。それでも大好きな作者様、次作も楽しみに待っています。

海外からの先生の大ファンです！最初にサンプル読んだとき、阿野くんの「猪突猛進」みたいな感じがちょっと心配してて、買うか買わないかと迷ったんですけど(個人的なものなんです！すみません！)瑞泉くんからの繊細とミステリーな雰囲気がさすがに好きすぎて、買ったあとすぐハマってて一気に読み切りました。絵柄は方々にとってきっとそれぞれな感想を持つですけど、個人にとってはシナリオと雰囲気とピッタリするので好きです！仏教を素材にするのも見たBLの中で新鮮な存在し、読んだときにもずっとストーリの展開を支えていると感じられる……清新な物語を見させていただきましたね！繊細感と少年感が好きな方々、良ければ是非見てください！(どうしてもボロボロな日本語で感謝の気持を伝えたいなんですけど、今でもちょっとドキドキしています…！誰かさんの参考になれば、この作品好きになるきっかけになれば、幸いです！！

まず絵が苦手でした。あと、この思春期独特のくすぐったいような初々しさも、全体を流れる雰囲気も苦手でした。それと私自身、人を好きになるのに時間がかかるタイプなので、この作品に限らず、一目惚れ系の話に中々感情移入できません。瑞泉君の方は徐々に好きになっていっているようですが………。でも、理由もなく惹かれる恋って、それこそ運命なのかな、なんて考えると素敵だなとは思います。

声が大きくてウザいくらい真っ直ぐな阿野くんと、少し気難しい色気溢れる美少年の瑞泉くん。気難しい受けが少しずつ攻めに惹かれていくのがとても可愛いかったです。阿野くんは少し落ち着くと良い男なのだけどな～。でも大事にしたい気持ちと正直な身体とでイッパイイッパイになってるのはとても萌えました。あと凄くしょうもないのですが、個人的に「感動詞か！！」の流れが凄く面白かったです。思わずページを戻して見返しました。

なににも似ていない特別な作品！単なるBLの枠組みではない、何か哲学的なものを感じる世界観でした。坊さんのお父さんのキャラクターが仏教的な色彩や親子関係の難しさを表現していて、作品がさらに面白くなりました。きっとこれから何度も読み返す作品になりそうです。

いまはやりの隕石！ふはぁ～・・・あっという間に読んでしまったようなのにこの良い感じの倦怠感！運命と言う名の必然なお話でした。。。お互いに出会えて良かったね！阿野君鬱陶しいね！修造×メンヘラ菩薩様。ＢのＬマジックはなく学生らしいお付き合いでした。逆に萌える＼(^Ｏ^)／素股はある意味本番よりも攻撃力が高い！FFラスボスの最終型体並みに！入れられると良いね！１０年後くらいに！(酷)阿野君の修造感では手は早くとも一向にうまくいかなそう・・・笑 てかその後の２人見守り隊。あれね、友雪君はさ、ビッチに育ちそうに見えて身持ち固い系だよね、興味無さそうに見えて執着心ありあり系。阿野君は松岡修造系。抱きしめたいですってとこ、ギュンとした！飴ちゃんあげる。私も。