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レビュー一覧

胸にとげさすことばかり

5点 4.1 68件
  • 4点 5
    28
  • 4点 4
    20
  • 4点 3
    5
  • 4点 2
    6
  • 4点 1
    2
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  • 2018-04-06
    ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    作者買い。長く待ったので読めて感無量です。隠れゲイとして生きてきた昭が、舟との同居生活を通して見ようとしてこなかったものへ目を向けていくお話。自らの境遇を嘆き、かつて受け入れてくれなかった父親を恨んできた昭ですが、果たして本当にひっそりと生きていくよう仕向けたのは何者だったのか。上巻は長い助走のようなもので、それを受けた下巻に濃く集約されています。舟の教え子阿部を巡る昭と舟のやり取りが凄かった。セリフとモノローグと間合いで本質をあぶりだす独特の手法がホント今作もお見事!そしておまけには涙が零れました。と言ってももちろんいつも通りクスッと笑わせてくれて心の温まる作品に仕上がっています。

  • 2018-04-08
    ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    最初は紹介文にあるとおり、人格者だったはずの父親が…!?から始まるドタバタかと思いきや、予想以上に苦味もあるお話でした。二人が結ばれるシーンで舟の回想に出てくる、昭が出て行った後のお父さんの弱った姿が胸に迫って、二人がちゃんと向き合ってしっかり結ばれて、お父さんも草葉の陰で喜んでるんじゃないかなと思いつつ、でも昭の中の悔恨はきっと完全に消えはしないんだろうな…と考えてたら「胸に刺さった棘は…」のモノローグ、ああやっぱり雁須磨子さんはすごいや。それから、舟くんや阿部くんがカッコイイのはもちろんですが、須磨子さんの描く昭くん的な一見凡庸なキャラが大好きです。普通の人が普通に恋したりエッチしたりするのが絶妙に生々しくて良いですし、誰もが見かけ以上に複雑な人生を持ってる現実世界を丁寧にさりげなく掬い取る手腕に惚れ惚れします。

  • ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    これは…一回さらっと読んだだけでは判らないかも。昭くん(拗らせ日陰ゲイ)、舟くん(無自覚潜在ゲイ)、阿部くん(猪突猛進ゲイ)のそれぞれのそれぞれに対する想いや男に惹かれる感覚が違ってるところ、「理解されない」自分を嘆きこそすれ自分も親を理解していなかった事、「認められない」と壁を作っていたのは誰だったのか…、ろくな人生を送ってこなかったのは誰のせいだったか…それを人との関わりで救われていくという実は複雑なお話を、いつもの須磨子ワールドでライトめな仕上がりにしてるのは流石でした。一見ドタバタ要員の阿部くんにもしっかり役割があって「この為か〜」と唸ってしまいました。幸せな中にもすぐマイナス思考に陥りそうになる昭くんが前向きになっていくラストも良かったです。須磨子さんの描く人間はメインも脇も皆、愛すべき存在で好きですね〜。

  • 2018-04-06
    ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    ああ〜、作者様の作品を2巻たっぷり読める幸せ…最高でした!上巻は作者様独特の間とセリフ回しでわちゃわちゃしてますが、それはその後に訪れる幸せなラストへの序章。阿部が現れてからの下巻は一気に主人公たちの思いが交錯して、本当に泣けました。秀の先生への思い、そして昭が気づけなかった先生の昭への思い、秀が阿部へ語る真摯な気持ち、そして幸せな二人の姿。なんだろなー、作者様は泣かそうとは思ってないのかもしれないけれど、いつも作者様の主人公たちへの優しい視線に涙が出ちゃうんですよね。この週末は何度も読み返して感動を何度も味わいたいと思います。

  • 2018-04-07
    ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    2巻かけて気持ちが行きつ戻りつ時にはグルグルしながら進んでいくのでくどいようだけどその分キャラに愛着をもてました。まだ脆さがありそうな2人なのでこの先の強固な関係を築いていく過程も読みたかったです。

  • 2018-04-06
    ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    雁須磨子先生の新作BL、上下巻で堪能しました!最近は一般誌でもご活躍ですが、BLを卒業せず書き続けてくださって嬉しいかぎりです。昭と舟のまんじりともしない上巻からの、じわりじわりと幸せな関係を築いていく下巻。いや〜良かった...泣。この徐々に静かに盛り上がるじわじわ感は、雁須磨子さんならではの魅力ですよね。書き込みが多い独特の会話も、読むのがたまに大変な部分もありますが私は好きです。今後お父さんとのトラウマもさらにクリアして、昭には穏やかな日々を過ごして欲しいものです。タイトルもさすがのセンスで拍手。あと、コンビニの椿山くんが最高でした!

  • 2018-10-22
    ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    1、2度読んだだけでは本当の良さが解らない作品なのかも。昭の心情だけは解るけれど、舟が昭に惹かれる理由も今一つ府に落ちるとこまで行けず、先生への想いも「違った」と言った(わかった)後も「ん?」なつぶやきがあるのが気になったり。お父さんも「男女関わらず人気があって」「告白されたり」し、そのひと達には真摯に温かく向き合ったらしいのに息子には、、、。もしかしたら驚いて不用意な言葉が一瞬出ただけで時間があれば別の道があったのかな?昭がすぐ家出してしまったからこじれた?ゲイバーに行こうとしたり、は息子を解りたかったからだと思う。はっきりしない、理解しにくい、答えがわかりづらい、それこそがリアルなのかもしれません。自分でもこの感情が何なのか解らない事ってありますよね。迷い、後悔し、それでも深く愛してる。タイトルを見るとシリアスなイメージを持ちますが、悲壮感は無く重くなりがちなテーマでありながらコミカルな部分さえあります。皆さんおっしゃるように椿山君がメチャ良い奴。学校の先生もね♪もう少し私の中でスッキリするために3回目読もうと思います

  • 2018-04-07
    ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    良かった!雁須磨子先生は言葉だけでなく表情や間で見せる心理描写がすごく素敵で、読み進めていくうちにどんどん感情移入してしまう…登場人物皆愛しくなります。お父さん、皆が好きになってしまうのも頷ける…。椿山くんみたいな子と友達になれるなら田舎住みも悪くないなーと思ってしまいます。

  • 2018-04-06
    ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    この方は画もどっちかというと粗い方だし、少し省略が過ぎるというか解りづらい表現やコマ割もあるのですが、ゆっくりと何回か読み返すとじんわり伝わってくるものがあります。焦って読まない方がいい作品です。

  • 2018-04-06
    ※このレビューにネタバレが含まれています。
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    ホンワカした書き文字を読んで、あー須磨子さんの作品だな〜と思いました。家出していた息子が父親を亡くして、地元に戻ったタイミングで住んでいたアパートを焼失。なんだかんだあって、父親の恋人?同居人?のイケメンと同居することになります。親子丼だー!ではなくて、イケメンは父親を敬愛、息子はゲイであることを拒絶され、父親に対して遺恨があったことから、二人は最初ギスギスするのですが、次第に打ち解けて、というお話です。イケメンが後半デレたタイミングで髪をバッサリ切るのですが、めっちゃいいですかっこいい。デレた後は、イケメンからえっちしたいとお願いしたり、キスをしてくるのがめちゃくちゃ可愛いです。よかった。脇役の面々もいい味を出していました