レビュー一覧

中世物のお話で、愛と称号と財産とのシリーズの兄弟の話です。3番目のジャスティンがヒーローで、長兄が、結婚しないヒーローのことを思い、セッティングした相手に会いに行き、そこで、謀反の罪で処刑された父を持つヒロインに会う所から、話は始まります。ここで、出て来るヒロインの弟の話や、同じくジャスティンの元で騎士修行した話が、続いて行きます。で、ヒロインのいとこにあたるライバルの黒さ、半端ないです。途中、ヒロインが可哀想になる場面があり、幸せになってほしい。と思う作品でした。

最後泣いちゃいました〜！恋愛についてより人間として成長するお話しも盛りだくさんで良かったです。

ヒール役親子の悪行がひど過ぎて、脇の甘いヒーローが許せない。腹立たしいっ！愛があれば乗り越えられるとか言うレベルじゃない。HQなのでハッピーエンドですが、私の中ではバッドエンドです。夫としても領主としても、この悲劇を招いた責任をもっと自覚して反省する描写が欲しかった。その辺がちょっとあっさりしていて、ヒーローが器の小さい馬鹿な男にしか思えません。読後感が最悪です。それから、何カ所かヒロインと悪女の名前間違いがあり、「ん？」となります。

もうー！男ってバカァ！なんで見抜けないかなぁとやきもきしました。まぁ巧妙な罠でしたけどね。叔父親子の悪役っぷり、半端ないです！翻弄された分、幸せになってほしいです。

最初からヒロイン弟奪還までは、楽しく読めたのですが、極悪のイトコが再度出てきてからが、もう辛くて。ここまでヒロインと弟を傷つける必要あるのかな…ヒーロー、ヒロインが素直に自分の気持ちを伝えないのが原因というのはHQの定番ですが、ここまで辛いのは…

夢中で読んじゃいました。イザベラの家族の不幸を考えると、イザベラは強い女だと思いました。この強さ、ポジティブさがあったからこそ、幸せをつかむことができたんだなぁって思います。

ドラマチックで読みごたえありました。伯父さんが怖い〜。

ヒストリカルですがわりと冒険活劇っぽい要素もあるので楽しめます。