レビュー一覧

曽祢先生の作品で、一番好きなモノの1つです。誰が、どう行動していれば悲劇を避ける事ができたのか？と考えました。お金のあるところに欲と犯罪はつきもの。迷信がなくても、起こりうる悲劇だったと、幼いながらに思いました。つまり、ありふれた悲劇なのですが、跡取りは生き残ったので未来に続く結末で、切ない感傷が残るだけで、後味は悪くないです。

幼少期から家族から離され、親の愛情も温もりも知らずに育てられればどこか歪みもするだろう。としても気の毒な結末でした。

科学が未だ発展おらず迷信深い価値観を持ちがちである故の悲劇…本当は優しく可憐な少女なのに、隔離などされてしまったら歪んでしまうのは当たり前でしょう。それとも、元々『物事の善悪』が少しズレていたのでしょうか？（最後の「ロビンの笑顔を見たかっただけなのに」というセリフで気になりました）ちょっと謎です。

もう、泣きそうなくらい懐かしいです。昔、曽弥先生の漫画を良く買っていました。ミステリアスで悲哀に満ちたストーリーですがそれをらまた読めたなんて！12月のエルメインとか海に沈んだ伝説とかも見たいなー。