レビュー一覧

実際にあった事件を舞台にしているので面白いです。

私は、ちょこっとだけインサイダーです。“都築先生”のお人柄の素晴らしい点については、ここで描かれていることに賛成です。でも、当時の霞ヶ関で最も政治的腕力が強く怖い政治家だった事も確かです。怒鳴られまくった官僚は数知れず。しかし、弱い者イジメを許さない素晴らしい方です。だから死ぬ気でついていく者がいて、その上で力を持たれたのでしょう。当時の外務大臣と都築先生が(一時でも)失脚した本当の原因は、私の解釈では、ですが、どちらも本気で官僚に弓を引き、「生首を」切ったり切ろうとしたことではないかと。そもそも霞ヶ関のスキャンダル発覚の多くは内部ジョブです。また、憂木氏はもしかすると自覚がなかったかも知れませんが、周りが「憂木が怖くて仕方なかった」というのも本当だと思います。「キャリアがノンキャリアを怖れるなんてあり得るのでしょうか？」と、弁護士。あっちこっちでありますよ。現場にはそれぞれの事情があり、そんなに単純な話ではありません。ましてや都築先生とズブズブと思われていたなら、憂木氏=都築先生なのですから怖くて当たり前です。また、外務省のノンキャリアは特殊と聞きます。他省庁と比べても極めて能力も意欲も高く、キャリアとの能力差が極めて小さいそうです。憂木氏を潰したいキャリアはさぞたくさんいたことでしょう。役所などお辞めになられて本当によかった。ただ、憂木氏が、書中、ご自分は体制側の人間ですと仰る通り、この本ではあえて触れなかった部分や若干の美化はあるのでは？という気も致します。それは当たり前のことですが、でも、描かれていない部分にはどんなことがあったのだろうと興味深々ではあります。最後に、憂木氏が都築先生がお出になるまではと自主的に拘置所に残られたおかげで、ささやかながら業界外の人に先生のお人柄を弁護する時に、助けになりました。行動は何より重いです。どうか皆様、どの選挙であれ賢い一票を。

伊藤先生のホラーが大好きで、ホラー以外の作品が初めてなのでまず1巻だけ購入しましたが、ストーリーの濃さに魅了されて全巻購入してしまいました。少し昔にマスコミを騒がせたある事件を題材にしており、事件の裏側・真実に迫る壮大なストーリーと思いました。私たち一般人は、マスコミ報道を鵜呑みにしがちですが、真実を見極める目が大切だと思わせる逸品です。作品の内容が真実かどうかは、読む私たちが精査しなければとも思いましたが・・・伊藤先生の緻密な絵柄も作品の内容に非常にマッチしていて、とても読み応えのある作品です。

今まさにタイムリーなロシア情勢の話題！佐藤優さん引っ張りだこです。その上ホラー漫画家、伊藤淳二先生作猫はやっぱり「ヨン」なんですね。

伊藤潤二先生と言うとホラー漫画のイメージが強いですが、普通(?)の漫画も描くとこんなにも面白いんですね。驚きでした。たまに出るホラー漫画のエッセンスも良かったです。右も左も関係ない、「愛国心」と言うものが何かを考えられる素晴らしい作品です。

スゲ～面白い❗ある程度当時の騒動の事を振り返りながら読んだら止まらなくなって一気に読み終えた

迫ってくるような絵で、ドキドキしながら読みました。ニュースで見る事なんてほんの少しで、真実は語られないと知らないままなのだと痛感です。佐藤優さんの本は好きで沢山読んでいますが、マンガになっているので分かりやすかったです。

世の中の見え方がかわる良書。絵も内容もよかった。

実際の佐藤さんの著書も読みましたが、漫画になってわかりやすい。弁護士３人（男２女１）を男１人、女１人のキャラを統合したのか？面白かった。

事件報道で怪僧ラスプーチンそのものだった憂木さん、この作品では、可憐な美少年風の雰囲気です。