レビュー一覧

いかにもこの時代らしく、一筋縄では飲み込めない難解な作品だと思います。少女アリスの目的も分からなければ存在自体が謎で、挙げ句に伏線も回収せずに唐突に終わってます。復讐に加担しているようでもあり、悪人を罰しているのかと思えば、誰も幸せにならない終わりだったり。人間が嫌いと言いつつ子ども達を助けたりと、存在意義に一貫性がなく、とにかく混乱します。少女アリスは増殖しているとあるので、全て別の"アリス"の物語なのかな…女性好みの絵ですが、中身は｢しなの川｣同様、そこはかとない女性軽視が感じられるかも。まぁそういう時代に描かれたものですし、三島由紀夫作品なんかが平気なら気にならない程度です。展開は鬱だけですっきり晴れやかにはなりません。復讐を成し遂げてスッキリすることもありません。とはいえ、上村作品とはそういうものだと割り切ればやっぱり面白いです。

つまらなかったです。絵の好き嫌いもあるかもしれませんが、1チケットでもあーあって感じでした。

昭和の匂いがプンプンします。絵も少しくらいし。❨家族が解散する❩話は、ややぶっ飛びすぎて、未来へとび砂漠化した世界へ。結局は、子供が、18歳くらいになったら家族は解散しても良いかもね。あとは、一人ひとりの個人の考え方次第ですからね。