レビュー一覧

短いですが、重みのある、しっかりしたお話だったと思います。絵がお話と合ってて綺麗でした。

少しエロしたいと思って入ってきたが、あまりなくて失望した

レビューにあるように、このページ数でものすごく濃い物語が無駄が一切なく記されていて、驚いた。本当の下卑たモノは人間なのだろう。鬼の寿命の長さで、この鬼がどれほどの醜い人間を見てきたのか。互いの救いなのか、鬼と鬼となった人の互いを思い遣った様が綺麗だと思った。ただ、二つ。挿絵に関して、鬼の角が西洋風に捻れていること、岩穴で鬼の望みを叶えるシーンの鬼の体位と体幹がイマイチなこと、この二つは個人的に受け付けなかった。

これ58ページなんですよね。短いのに一冊読んだような密度でした。

短いですが、ストーリーもしっかりしていて、最後の繋げ方もよく、とても面白かったです。

短いながらもしっかりまとまったお話。前半のお話の辛い事。少し悲惨で切ないお話。絵が時代背景にあってます。

短いのにしっかりまとまっている印象を受けます。良かったです。

ずいぶん前に借りて、読み返してのレビューです。短編ですが内容は濃くて、美しい小説だと改めて思いました。和ものが好きな方にはお薦めです。

短編ですが、読み返したくなるストーリーでした。受けの稚児が可哀想で、寺にはもちろん父にも裏切られ、復讐のために鬼になる決心をするところが切ない。鬼も、かつて人間に裏切られて傷ついた心を癒してくれる相手を見つけ、幸せになって良かった。

香寿丸の境遇に胸が痛くて、思わず読みながらさすってしまいました。鬼の方が人なのではと思うような優しさ。鬼という存在を作るのは、人を踏みにじって自分の欲を満たそうとする人の醜い心ということですね。破天も寄り添える相手ができ、孤独から救われてお話としてはめでたしめでたし。