レビュー一覧

思っていた結果となりヒロインもヒーローの世界へ。永遠の愛を誓いましたが、逆の展開だったらよかったなと思いました。

ヴァンパイアものはもともと好きなのですが、特にこの作品はロマンティックで素敵でした。

”Wings in the Night ”シリーズの1作目です。このシリーズは今まで6作目の『暗闇のヴィーナス』を羽生シオン先生、7作目の『暗闇のプワゾン』を光崎圭先生、８作目の『暗闇のラプソディ』をアリスン先生がコミック化されていますが、原作の作品世界と一番マッチしているのは今作の秋乃先生版だと思います。話の方ですが、１作目だけあってこのシリーズの吸血鬼の基本能力、ＤＰＩという組織、ベラドンナ抗原のことなどその後のシリーズでも出てくる基本設定が一から説明されていますし、ローランやジェイミー(ジェイムソン)などその後のシリーズの常連キャラも既に今作から活躍していますし、それが丁度いい塩梅で主人公たちの恋愛話の邪魔をしない程度に話に彩りをつけていて面白かったです。ところでローランと今作ではヒロイン義父の日記で一コマ名前が言及された程度のリアノン様が主人公のシリーズ2作目『暗闇のメモリー』はコミック化されないのでしょうか。翻訳小説版の表紙は秋乃先生が担当されていましたが出来ればコミックも同じ秋乃先生でお願いしたいです。あと大人になったジェイミーが主人公のシリーズ5作目『暗闇のマドンナ』のコミック化も希望します。

絵が丁寧で好きです。ハーレクインには、珍しいヴァンパイアもの。男性陣も美しい。先がどうなるのか楽しみです。

ハーレクインの中でも変わった題材が珍しくて楽しめました

ハーレクインで、吸血鬼ものがどういうふうに「ハッピーエンド」を迎えるのか興味がありました。なんとなく、怖いようなほほえましいような、複雑な気持ちになりました。