レビュー一覧

因縁のある2人の恋物語でした。もっと2人の心の描写が丁寧にされていたら、入り込めたのにと残念です。2人とも自分勝手な印象が強くて！設定は面白いのに。

少しわかりずらいんだけど、ヒーローの父親は、ヒロインの未亡人だった祖母と恋に落ちて離婚した。ヒーローは、父親が家族を捨てて、ヒロインの祖母を選んだと思っていて、憎んでいるわけ。一方、ヒロインの方からすれば、自分の祖母と愛した人との仲を認めてくれない、傲慢で冷たいヒーローだと思っているの。それで、自分の目で、ヒーローの人となりを確かめたくて身分を隠してヒーローの臨時個人秘書になるんだけど、すぐに二人は、惹かれ合うの。ヒロインは、自分は、身分を偽っているから、深入りしてはいけないと思うんだけど、どんどんヒーローが優しく、いい人だとわかって惹かれてしまうの。でも、とうとう、身分がわかって、ヒーローが怒って二人は、別れるの。しばらくして、ヒーローがヒロインを訪ねてきて、自分の父親と、君のおばあさんの間には、身分違いの問題(ヒーローのお家は、公爵家)や、誤解があったことを話して聞かせるの。ヒーローは、自分でヒロインのおばあさんのところへ行き、話し合い、ヒロインに結婚を申し込むために、すべての障害をクリアにして、ヒロインに会いに来たの。ただ、ヒロインが考えなしに行動したり、ヒーローに物怖じせずに話したりするわりには、最初は、ヒロインが好奇心から、ヒーローに勝手に近づいて、振り回しておきながら、最後は、自分が被害者みたいになって傷ついて、ヒーローの元から逃げた感じなのに、最後はヒーローがすべてあちこちを丸く収めて、ヒロインを迎えに来たのが、ちょっと都合良すぎ。あと、ヒロインは、黒髪で、ロマのように野性味のある美人という表現で、ヒーローにとっては、今まで、側にいなかった部類の女性で新鮮だったのだろうけど、個人的にはあまり共感できなかった。