レビュー一覧

暗い影を持つ黒髪の紳士、という外見が原ちえこさんの描かれる男性像の鉄板だなぁと、いつも思います。そうでないパターンもありますが、今回は少し乱暴な方で、しかも不器用と来ている。「時たま見せる笑顔」という記述の希少価値が、上がっておりました（笑）。ヒロインも勝ち気ながら、絵柄のせいか丸みと柔らかみを感じるキャラで、共感できて良かったです。以前の作品を拝読済みの方なら、ニヤリとなるゲストキャラもいたので、面白味が倍増しました♪

この作品は、スティープウッド・スキャンダルシリーズで、「予期せぬ求婚」「社交界の評判」「うるわしき縁組」「愛の忘れもの」の順で楽しめます。どれから読んでも楽しめますが、このシリーズは「予期せぬ求婚」が最初かな？中村先生の「華麗なる企て」もそうみたいですね。順番は関係なく楽しめます。この作品は、やっぱり「小羊・・・」云々のセリフがやっぱりインパクトありますね。ヒーロー本当は一目ぼれだったようです。ヒロインは気の強いしっかりタイプのようです。ヒロインは最初は父親のことがあって、反発していますが、婚約する前に恋愛したかったというのは本音なんだろうなと読みながら共感してしまいました。とてもよかったです。

原ちえこ先生のヒストリカルロマンスの一つです。ちょっとサスペンスの要素もあってスリリングな展開です。不器用で威圧的なヒーロー。実はヒロインにベタ惚れ。ヒロインも素直じゃないので、二人の気持ちが一つになるのにまでの道のりが長い。

とても、素敵なお話でした。最初は嫌っていたヒーローに、ヒロインが反発しながらも、少しずつ惹かれていく過程が丁寧に描かれていて良かったです。

面白かったぁ〜 ラブロマンスありサスペンスあり家族愛ありでした。あんな賭けな求婚をして妹が来たらどうするつもりだったんだろう？という疑問は、最後でヒロインがヒーローに質問してくれたおかげで解決しました。

読み応えがあり素敵なお話でした。ヒストリカルの雰囲気がとても良く描かれています。

強引そうな素振りで実はヒロインに一途なヒーローが素敵でした

意志が強そうな瞳が、印象的なヒロイン。窮地に追い込まれた家族を守ろうとする姿勢が、健気でいじらしです。ヒロインもヒロイン妹も心優しく、素敵な女性ですが、二人の母親は何故、ああなのかしら？読んでいて呆れてしまいました（笑）。ヒーローも寡黙な人だけれど、ヒロインに想いがあっての事だったんですね。少しサスペンスもあったりで、犯人探しも出来たりします。ヒロインもヒロイン妹も幸せになれて良かったです。

窮地に陥ったヒロイン姉妹の前に現れたヒーローが素敵な人で安心しました

ヒストリカルにありがちな実は優男が犯人。義弟が相続したヒーローを妬んで狙っていたんですね。でも実は父親の本当の息子じゃなかったと。お母さんが遺産を受け取れない理由をちゃんと話しておかないから、息子が歪んじゃったんじゃないの？ヒーローはヒロインに一目惚れだったんですね。絶対の確信があったにしても、姉妹のどちらかって言い方はどうかと思うわ。