レビュー一覧

こちらの三部作のなかでは一番好きな話です。一作目のキットの話のような華やかさはないですが、何回も読みたくなるのはこちらの話でした。ヒーローもヒロインも知的なタイプなので、読者を置いて感情に突っ走った言動をすることもないのが私には良かったです。HQらしいドラマチックさを求める方には向かないでしょうが、安心して読める良い話だと思います。絵はコマ割りや描き込み具合もすっきりしていて読みやすいので私は好きです。

これは置かれた立場の視点によって感想が分かれそうな…と思ったら案の定(苦笑) 幼少期の経験から自立心を盛大に拗らせてしまったヒロインと、ホルモンの関係上ヒステリックになりやすい妊婦に冷静かつ穏やかに諭さねばならない産婦人科医という立場にも関わらず、妊婦でないとは言え頭ごなしの説教をするヒーロー。いや正論ですが言い方ってものがね。でも基本的にヒロインは生真面目で愛情深く、ヒーローも本来患者の身になって手を尽くす誠実な人。それがお互いに理解していく過程は丁寧で良かったです。出来ればヒロインのトラウマはヒーローに理解しておいて貰った方が後々いい様な。原作はどうなんでしょうね？

「一夜の恋買います」、「涙の数だけ愛して」に続くシンデレラガールズの三作目。もうちょっと二人が魅かれあうエピソードとかあったらもっと良かったと思いますが、とても良かったです。頑張り屋で一生懸命な好感のもてる主人公達。ヒーローが素敵です。

　本作ヒロインは、今まで読んだHQ作品の中で、最も苛立つ部類に入る女性です。彼女のように結婚はしなくても、子供は欲しいという女の人って、現実にも結構いるのではないかと思います。しかし、誰かパートナーと作るにしろ、人工授精にしろ、一人では妊娠できませんし、育てるのも（女手一つとはよく言われますが）容易ではありません。何より、子供の立場になれば、両親が揃っていないことが幼心をどれだけ痛めるか、ちょっと考えれば分かることです。果たして、愛する我が子にそんな思いをさせたいでしょうか？夫と死別してやむを得ずならともかく、子供は愛玩物ではありません。自分が愛情を注げる対象が欲しいがために子供を欲するのは間違いです。子供にしてみれば、一方的な愛情の押し付けですし、そんな関係が良い結果になるとは思えません（子供グレますよ）。このことに気づかずに、また気づかぬふりをして、シングルマザーになるのはあまりに利己的です。　本作ヒーローも、そう思うからこそ、ただ子供が欲しいというヒロインの考えには難色を示します。彼がいたって正常な思考の持ち主で、常識的な人間だったのが救いです。ヒロインは知的に見せてはいますが、思考回路が短絡的で無責任過ぎでしょう。人一人の人生を何だと思っているのでしょうか。自身が辛い幼少期を送ったのならなおさら、そこから学ぶべきものはなかったのでしょうか？　フィクションの世界のことだとは分かっていますが、彼女の考えには最後まで共感できませんでした。至極真っ当な神経を持つヒーローに呆れられないように頑張って下さいな、と彼女に言いたいです。個人的には、このシリーズの他二作のお話の方が好きです。

作者買いです。他のセットにも入っているので、購入の際には要注意。ヒロインが、必要以上に突っかかるタイプですが、そうしないとお話が進まない？ハーレクインの世界では、主治医をホームパーティに招待するんですね？

シリーズ最終話って意外と評価低い事が多いけど、高かったのが気になって借りてみました。サンプル読んで、ヒロインのヒステリックなところがマイナスで最後までこれだと嫌だな～と思ってたけど、的中です。ヒーローの穏やかで紳士的な愛情深い所がなければ、☆付けたくなかったかも！

ヒロインが知的なのに、なぜかいつも天然なのか？と思うような事になってる。

絵も素敵だしヒーローとヒロインも魅力的でした。最後が駆け足にならなかったのも良かったです。

素敵なお話でした。最後は主人公の気持ちがひしひしと伝わって涙があふれます。前2作はさっぱり良くなかったけど、このお話はすぐ無期限にグレードアップしました。

人口受精を望むヒロインが産婦人科Dr.のヒーローと知り合い結ばれる話。ステッドマンを読むなんてクールなヒロインですね。私もハンサムな産婦人科医師に会いたかったです。