レビュー一覧

オメガバースで、モデルという芸能物で、ハーフで美形。設定は悪くないと思うし、エロもたくさんある。が、話自体は単純で、どちらかというと陳腐。もはやBL読者は舌が肥えているので、この程度では満足しないのでは。例えばスラムの友と一捻り、故国の政治など絡めてさらに一捻り位しないと。イマドキは綺麗なだけじゃダメなのよ。

王道の溺愛ストーリーです。そこに攻めがアルファで受けがオメガというオメガバースの設定が重なるんですが、必然性があまりないような。過去に出会っていたとか、運命の番だとか、だったらもっと早い段階でそれがわかってもなお躊躇うような捻りがほしかった。

この作者さんの社会人ものが好きで、今回オメガバースということで読んでみました。心は純潔を保っているオメガとアルファのお話。うーん、正直言って期待程ではなかったような…オメガであるために親に捨てられ、スラムで成長し体を売ることで日々の糧を得てきた設定ですが、なぜかそれ程の悲惨さを感じさせない。スラムで保護者的な立場だった年長のオメガとの繋がりも、なぜ受けを日本に送るためそこまで献身的に出来たのかはっきりしない。ちょっと納得がいかない感じでした。

定期的なヒートの他にショートのヒートが入るのに、働きながらアルファ相手にオメガである事を完全に隠すのは無理だろうとか、受けの両親なぜ失踪設定？とか、攻めは最初からわかっていたのなら、どうしてボランティアで会った事を隠す必要があったのか？とか、モデルで身を立てるのでなくて、すぐに子供欲しくなっちゃうのは玉の輿狙いだったのかとか、突っ込みどころ満載。1番個人的に受けつけなかったのは、日本に来てから、お金をもらってオーラルでやっちゃうところ。これからモデルで顔出していくのにダメでしょ。攻めも同僚モデルも優しく理解力があり、そこまでしてオメガを隠す必要をかんじないのに。とびきり綺麗で健気なだけでは読後に何も残りません。残念。

かわいそうな主人公ですが、ちゃんと幸せになれて良かったです！

オメガバースものです。みずかね先生のイラストが素敵です。スパダリ攻め(α)と美形健気受(Ω)のお話ですが、オメガなので悲惨な生い立ちが切なくなりますが、とても健気受け君です。当て馬的な野郎はでますが、そこはさらっとし過ぎかも。ストーリーは、もどかしいのがまたいい感じで、どうなるのどうなるのと読み進めました。描写のエッチさは健在、楽しめました。

絵が美しくってオメガバースの切ない感じがパワーアップされています。

内容は先のわかる展開です。ただ、ちょっと雑な部分が多い気がします。急にストーリーが飛んで、え？ここで？どうして？って部分がありすぎてとまどいました。そういう流れ以外は安心してストーリーが進みますが、オメガバース大好きだからとりあえず何でも読みたい！って人向けです。