レビュー一覧

月村さんは、概ね良くも悪くも安心して読める。そして先が読める。読んでる間は楽しめる。けど残らない。これもしばらくたったらどんな話しか忘れていたという…(笑)。

期待してた通りの甘々です。モヤッとした小説を読んだ後のお口直しとして定期的に読んでいます。月村奎先生の作品の中で一番絡みが多いカップルでは？と思います。先生お得意のこれでもかってくらいの溺愛攻めが辛い過去のある意地っ張り受けをとことん甘やかすという安心して読める内容なので、そういうのが好きな方にはオススメです。

幼馴染ものですがなんとも月村さんらしい作品。生まれた病院も一緒で家もご近所、ずっと一緒に育ってきた二人が淡々とした日常生活の中で愛を育んでいくという、よくある一方の片想いで相手は気付かず女の子と付き合い始めたり、気持ちを抱えたまま大人になったりという進め方ではなくほっこり温かい…言ってしまえば地味な作品でもあります。（主人公の理玖が両親を事故で失い一人になってしまったというベースありですが、そこの喪失感や孤独感は征矢とその家族がしっかり支えてくれているので悲壮感はなし）後見人となってくれている伯父さん、部活の仲間たち含めて、嫌な人が一人も出てきません。しかし征矢の、まだ10代の若造のくせに溢れるスパダリ感… キスやHも理玖が初めての相手だっただろうに、そのこなれ感は何なんだ？相当イメトレを重ねてる（爽やかなくせに）エロガキか！幼馴染同士のアオハルでありながら、Hもしっかり…というか月村作品にしてはエロ多めかも。後書きで「実は晴樹（文芸部部長でライトノベル作家）のSSを書くつもりだった」とありますが、そのせいか晴樹の描写が必要以上にあったのでこちらはいつかスピンオフで読ませていただければと思います。（27歳担当編集者は男性ですよね！そして家族とのいさかいの間に立って守ってくれるんですよね）

作家さん買いです。ラブラブな可愛らしいカップルの話で、何も事件もなく嫌な人も出てこなく、ひたすら甘い話でした。

幼馴染みモノ、スパダリ攻めに頑張り屋さんの受けくんという、いかにもな話を、微笑ましくもじっくり読ませてくれる月村先生の真骨頂。竹美家先生のイラストもぴったりで、この二人の組み合わせが何故今までなかったのか？というくらい良かったです。周囲が理解ある良い人ばかりで、安心出来るとはいえ、もう少し葛藤が欲しかったかなー。

前半は両想いになるまで、後半は両想いになってからのカミングアウトのお話。割と早い段階でくっつくのであっさり感は否めませんが、その分ハラハラする場面は少なめでした。後半も受けが一人で悩んでいるだけですし、攻めの家族も問題なく受け入れてくれるので、終始穏やかな気持ちで読めました。特筆すべきはとにかく攻めがあまーいこと。受けは前半ツンツンしていますが、攻めに合わせて少しずつ甘くなっている感じ。結果、デロ甘なカップルに。

甘い、甘い、ひたすら甘い。一応葛藤とかありますが、ホントに一応。カップルも周囲の人達も甘いので、ヒヤヒヤしたくない、どっぷり甘さに浸りたい方にオススメ。

高校生同士の幼馴染みもの。月村先生らしく、切なさあり、甘さありで面白かったです。元々面倒見がいい攻め様でしたが、付き合った途端、受け様にぐいぐいで萌えました。エロもその分、 月村先生にしては多目でした。★がマイナス1なのは、もうちょい結ばれるまでじらしてくれたほうが好みだったので。付き合うまでの話とそのあとの話が半々ぐらいで収録されているので、付き合ったあとの甘々をより楽しみたいかたは良いのかも。ただ私としてはもう少し切ない方が好みでした。

読後、ほっこりあたたかな気持ちになりました。嫌な人は出てこないし、攻めの家族理解ありすぎ…と思ったりもしますが、疲れた時に読んでて安心します。あと、月村さんにしては少しエロ多めで嬉しかったです。

甘い！頭痛がしそうな程甘々です(笑)BLはあくまでもファンタジーって思えば、とても可愛らしいお話ですね。私は、親友の晴樹が気になります。スピンオフが出れば読んでみたい。