レビュー一覧

伊藤潤二の初期作品群の中でも傑作の一つ。公園でプロポーズする男女の会話から始まるこの物語は、やがて過去への回想へと繋がる。丁寧なストーリー展開、奥行きのある人間ドラマと、その背後のレトロ感。初期作品群の良いところがすべて詰まった本作は伊藤潤二の真骨頂だ。伊藤潤二の作品で特に初期のものが好きな方には是非オススメしたい。伊藤潤二を読んだことがない方には、この作品あたりから入ってほしい。

いじめっ子女は、もうそういう病気だったみたいな。そんな感じですよね。男の子の復讐より、そっちが強烈なオチなのが最高。

いつもながら短編なのにインパクトの強いストーリーで面白かった。

独特の伊藤潤二ワールドが感じられる作品です。じわじわと恐怖が忍び寄ってきて、本当に怖いです。

昔いじめた男の子に復習される話。復讐とわかっているのに自らの嗜虐性にどっぷり浸かり、暗黒の人生を歩むことに迷いがない主人公の狂気がたまりません。

先の展開が予想がつかない静かな展開から衝撃的なラストまで楽しめた作品でした

この人の作品は初めて読みましたが、とても良かったです。

面白かったです！直くんのイジメたくなる感じが本当に上手いし、始めはそれなりに良いお姉さんだった少女の心の移り変わりもリアル。子供ってこんな風にアッサリと残酷になれるんですよね。そして、伊藤潤二さんの描かれる美形は本当に陰鬱で美しい。シリアスなシーンでもホラーなシーンでもどこか滑稽で可笑しみがある所が魅力だなあと思います。お話の長さも丁度良くて後味が悪いながらもスッキリと読めました。

かわいい子をいじめたくなく心理って何なんでしょう。それより最後の栗子の絵が怖い。さすが伊藤潤二!

イジメのシーンは胸クソですが、あの小さい頃特有の自分より年下にまとわりつかれると鬱陶しいあの感じをリアルに表現してます。